ミドルブロックをいち早く組み、守備のデュエルはリーグトップ
3月30日の7節・ジェフユナイテッド千葉戦ではアディショナルタイムのCKで失点して敗戦したが、それ以降は8試合負けなしと、15試合連続得点も叩き出した。首位に立ったのは15節と少し時間はかかったが、17節以降は自動昇格圏から落ちることなく、35節以降はずっと首位のまま快走した。
ボールを大事にしながらジリジリと攻め込んでいくスタイルは毎試合見られるようになったし、不用意に自陣でロストしてカウンターを受けるシーンも減っていった。
これは唯一全試合でフル出場したGKの小島亨介選手の貢献度に触れないわけにはいかない。相手のプレスを外すためにフィールドプレーヤーと同じようにビルドアップに参加して数的優位を作り、前進を助けた。
ボールロストの数と自陣でのボールロストを見ると、パスの成功率の成長と同じく、終盤戦では1試合を通しても自陣でのロスト数は10本しかない試合が多数となっており、改善が見られた。
ポゼッション思考のチームにとっての壁は自陣でのロストからのショートカウンターで失点することだが、それもシーズン通して見られなかった。8月6日の30節・徳島戦くらいだっただろう。
J1で戦う来季において重要なのは、自陣でのボールロスト率を今季のように20%台やそれ以下に抑えることだ。同時に自陣ロストの数を10本以下に抑える必要もある。これは数字で言えば簡単だが、相手のプレスの強度とスピードが上がるJ1においては簡単ではない。ただ、それを完遂できれば、来季のJ1で躍進する可能性は大いにある。
もちろん、攻撃だけでは勝ち抜いていけない。守備面も見ていこう。1-4-2-3-1に落ち着いて以降は、構造上のアンカーの脇を使われる機会は減り、また、屈強なCBらの前にも横にも強い固さもあり、クリーンシートは18試合に及んだ。
ボールを大事にしながらジリジリと攻め込んでいくスタイルは毎試合見られるようになったし、不用意に自陣でロストしてカウンターを受けるシーンも減っていった。
これは唯一全試合でフル出場したGKの小島亨介選手の貢献度に触れないわけにはいかない。相手のプレスを外すためにフィールドプレーヤーと同じようにビルドアップに参加して数的優位を作り、前進を助けた。
ボールロストの数と自陣でのボールロストを見ると、パスの成功率の成長と同じく、終盤戦では1試合を通しても自陣でのロスト数は10本しかない試合が多数となっており、改善が見られた。
ポゼッション思考のチームにとっての壁は自陣でのロストからのショートカウンターで失点することだが、それもシーズン通して見られなかった。8月6日の30節・徳島戦くらいだっただろう。
J1で戦う来季において重要なのは、自陣でのボールロスト率を今季のように20%台やそれ以下に抑えることだ。同時に自陣ロストの数を10本以下に抑える必要もある。これは数字で言えば簡単だが、相手のプレスの強度とスピードが上がるJ1においては簡単ではない。ただ、それを完遂できれば、来季のJ1で躍進する可能性は大いにある。
もちろん、攻撃だけでは勝ち抜いていけない。守備面も見ていこう。1-4-2-3-1に落ち着いて以降は、構造上のアンカーの脇を使われる機会は減り、また、屈強なCBらの前にも横にも強い固さもあり、クリーンシートは18試合に及んだ。
ハイプレスで追いかけ回すことはしていない印象だが、実際にハイプレスの回数はリーグで20番目。ミドルブロックをいち早く組み、自分たちの形を整えてコンパクトにしながら誘い込む戦術で進入を防ぐことが多かった。
そのなかで、図でも示した通り、守備のデュエルの勝率では相手より下回る50%未満を記録する試合は4試合しかなく、60%を超える数値も叩き出すほど。アベレージの59%はリーグトップの数値である。
ただ気になる点としては、この4試合の成績が1勝1分2敗であること。1勝も12位の秋田が相手であった。そして、昇格を争った横浜FC、徳島、大分が残り3試合の内訳で、勝てなかった。
これはJ1を戦う意味でも重要な指数になりそうで、格上との対戦が続くなか、いかにデュエルで上回れるか。こちらも攻撃と同じでシステムや球際で勝敗が決するわけではないが、1つの指標として捉えても面白いだろう。
そのなかで、図でも示した通り、守備のデュエルの勝率では相手より下回る50%未満を記録する試合は4試合しかなく、60%を超える数値も叩き出すほど。アベレージの59%はリーグトップの数値である。
ただ気になる点としては、この4試合の成績が1勝1分2敗であること。1勝も12位の秋田が相手であった。そして、昇格を争った横浜FC、徳島、大分が残り3試合の内訳で、勝てなかった。
これはJ1を戦う意味でも重要な指数になりそうで、格上との対戦が続くなか、いかにデュエルで上回れるか。こちらも攻撃と同じでシステムや球際で勝敗が決するわけではないが、1つの指標として捉えても面白いだろう。