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W杯落選も、原口元気所属のウニオン・ベルリンが“レスター”を想起させる快進撃! 10年前、練習場のシャワーで温水が出なかったチームがなぜ…【現地発】

カテゴリ:海外日本人

中野吉之伴

2022年11月03日

ここまで首位のウニオン・ベルリンはどこまでこの快進撃を続けられるか。(C)Getty Images

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 話を現在に戻そう。1部昇格後毎年のように主力選手が移籍していきながら、クラブとして成熟を重ねているウニオンは、ファンの予想や期待のさらに上を言っている。10節にはドルトムントをホームに迎え、2-0で快勝。ピッチにいる選手全員がやるべきことを完全に理解しているので、どんな状況にも対応できる。攻守のバランス、守備組織の熟練度は一線級だ。

 元ドイツ代表キャプテンで解説者を務めるローター・マテウスも「ドイツサッカーの勢力図は変わってきている。ヨーロッパリーグ出場権を獲得できるクラブならば、チャンピオンズリーグ出場権獲得も可能だろう。そしてチャンピオンズリーグ出場権を獲得できるクラブならば、優勝を口にすることもできるだろう」と話していた。

 周囲からの称賛がどれだけ集まっても、ウニオンの信念は揺るがず、フィッシャー監督は「我々のシーズン目標は変わらず1部残留」と謙虚な姿勢を全く崩さない。
 
 ファンはそうした首脳陣の姿勢を100パーセント支持している。自分たちがどこから来たかをわかっている。10年前の2部時代、練習場にあるロッカールームのシャワーは温水も出なかった。グラウンド環境もよくない。

 ベルリンといえばヘルタだった。クラブの立ち位置からすれば、アンダードッグの存在という自覚はファンも持っている。どこのリーグに所属しているかが大事なのではない。自分たちのアイデンティティを共有できる存在というのが肝心なのだ。

「ディシプリン」「ハードワーク」「チームワーク」

 関わる全ての人の力を一丸にして戦い続け、巨大な敵にも勇敢に立ち向かっていく。ファンのクラブ愛は本物だ。だからスタジアムの熱気はずっと極上で特別なものがあった。少しも冷めることなく、チームとともに燃え続けている。

 目の前にある試合に向けて常に全力で準備をし、一つ一つの試合を大切に向き合い続ける。その姿勢がある限り、ウニオンはこれからのドイツサッカーにおいて重要な位置づけを占め続けるのではないだろうか。

文●中野吉之伴
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