ミランが3試合連続で白星を逃す…途中出場した本田の立場は?

カテゴリ:メガクラブ

白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

2015年10月18日

本田は“飼い殺し”という最悪の状況は避けられた。

ベンチスタートだったが、最後の6分間とはいえプレー時間を与えられた本田。少なくとも戦力外にはなっていない。(C)Getty Images

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 さて、例の問題発言で立場が心配された本田は、最後の6分間とはいえ3試合ぶりにプレー時間を与えられた。
 
 ミハイロビッチ監督が試合の前日会見で「私には本田と話し合うべきことは何もない。私が彼と話すのは、戦術や技術的なことだけだ」と語った通り、衝撃コメントの余波はもはや残っていない。
 
 もちろん、チームメイトや指揮官、そしてクラブ首脳陣の心中は分からないが、少なくとも、選手がクラブと揉めた際にセリエAでは珍しくない“飼い殺し”という最悪の状況は避けられた。
 
 トリノ戦で採用された4-3-3では、やはり昨シーズンと同じ右ウイングとして計算されている。ここをチェルチ、スソ、そしてこの日は右ウイングだったボナベントゥーラらと争う構図になるだろう。この日は最大のライバルであるチェルチが本来の能力を考えれば物足りなかっただけに、再びスタメンに返り咲く可能性はゼロではない。
 
 ただ、トリノ相手に3試合連続で勝ち星を逃しただけに、次節のサッスオーロ戦(10月25日)でミハイロビッチ監督が採用するシステムは不透明。この日使った4-3-3なのか、開幕から7節まで基本だった4-3-1-2なのか、そして10月8日の練習試合で試した4-4-2という選択肢もある。恥骨炎の影響で2戦連続欠場したバロテッリのコンディションにも、少なからず左右されるだろう。
 
 本田のポジションは前述した通り4-3-3では右ウイング、4-3-1-2ではトップ下、そして4-4-2では右サイドハーフが予想される。
 
 現在、エバートン、トッテナム、そしてバレンシアへの移籍報道が出ている日本代表のエースだが、少なくとも冬の移籍マーケットが開く来年1月まで退団は不可能。当面はミランで全力を尽くす以外に選択肢はない。
 
文:白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)
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