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セルビアの「最大の敵はブラジルではない」。カタール・ワールドカップに向けた準備の重要なファクターとは?【喜熨斗勝史の欧州戦記|第19回】

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェストWeb編集部

2022年10月31日

ワールドカップに向けて、キャンプ始動日からのトレーニングプランも完成。

「GROBAL SUMMIT」では、クロアチア代表スタッフ(写真左下)、プレミアリーグのダイレクター(写真右下)、韓国代表と日本代表のスタッフ(写真上)とも会った。

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 そしてゲストプレゼンターには元イングランド代表MFのデイビッド・ベッカム氏らが参加。起業家としても名を馳せているベッカム氏が口にした「成功の秘訣はハードワーク」という言葉は印象に残っています。

 ハードワークとは走り回ることではない。難しいことにトライすることを意味しています。困難な道を選択しないと成長しないということで、思わず日本語で「そうですよね!」と言いそうになりました(笑)。

「GROBAL SUMMIT」後は日本に帰国し、ワールドカップへの準備を進めています。まずはミスター(ドラガン・ストイコビッチ監督)と連絡を取り合いながらFIFAから提出を求められている書類を作成。これはカタールに到着してからグループリーグまでのすべての練習時間や食事時間、移動時間……プレスカンファレンスに至るまで1日の行動パターンを明記したものです。なぜなら、そのスケジュールを基にセキュリティやトランスポートの手配が必要になるからです。
 

「GROBAL SUMMIT」にて、ラインブレイクや、ボール保持時間と非保持時間について討議の様子。

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 またキャンプ始動日からのトレーニングプランも完成させました。今回は初めて欧州各国リーグの合間に開催される大会。そのため現在はかなりの過密日程下で選手は戦っています。

 多ければ1か月で9試合消化している選手もいます。当然、セルビア代表選手とは頻繁に連絡を取ってコンディション確認に努めていますし、全員が集まった時に伝えようとは思っているのですが「最大の敵はブラジル(グループリーグ初戦で対戦)じゃない。疲労だ」とも考えています。準備期間も短いなか、いかに大会初戦までに回復させられるかは重要なファクターになるでしょう。

 ただ、肝に銘じているのは、当コラムでも以前お伝えしたようにカタール・ワールドカップがセルビアサッカー界の旅の終着駅ではないこと。単発で4強に入った代表チームが世界4位の実力なのかと言われればそうじゃない。

 大事なのはコンスタントに好結果を残し続けることです。それが国を真の強豪国へと押し上げていくので、私自身もセルビアサッカー界のために尽力する次第です。
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