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【藤田俊哉の目】強烈に放たれるゴールの“匂い”。エクアドル戦、堂安律を「9番」でテストするのも一案

カテゴリ:連載・コラム

藤田俊哉

2022年09月25日

目標はW杯ベスト8以上。ミッションを完遂するには…

今季は新天地フライブルクで躍動。前線でキープできる力強さもある堂安を、エクアドル戦では「9番」で見てみたい。(C)Getty Images

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 攻撃面では言うまでもなく、フランクフルトでも攻撃をリードする鎌田の存在が際立っていた。彼がボールを持つと、ゴールの“匂い”を感じさせる。25分には先制点を挙げてみせた。

 S・ランスの伊東純也はこの日、インパクトこそ残せなかったが、同じく“匂い”はあったし、ブライトンの三笘薫は所属クラブでは少ない時間しかプレーできていないが、途中出場から1得点。結果を残せたのは、常にゴールに向かう姿勢を見せているから。

 同じく途中出場の堂安律は、まさにゴールの“匂い”を強く感じる選手だ。アメリカ戦では不発に終わったものの、フライブルクでは今シーズン、ここまで10試合中9試合に先発出場して、4ゴールを決めている。

 多くの日本人選手がブンデスリーガでプレーしているが、なかでも鎌田と堂安の2人の現地での評価はすこぶる高い。その理由は単純明快で、ゴールを決める選手だからだ。

 その点で言えば、ワントップに入ったセルティックの前田大然や湘南の町野修斗は、残念ながら“匂い”は感じられなかった。もっとも、彼らのパフォーマンスが決して悪かったというわけではない。前線からプレスをしていく姿勢は常に見せていたし、それによってアメリカの最終ラインから良いパスが出なかったのも確かだ。
 
 しかし、ストライカーはゴールに最も近い場所でプレーしていて、いつの時代も、ゴールが求められるポジションだ。試合を勝たせることができる役割があるからこそ、どのクラブもストライカーには大金を払ってまで獲得したがるのだ。

 ご存じのとおり、日本はカタール・ワールドカップでベスト8以上を目標に掲げている。そのミッションを完遂するには、「9番」の問題は避けて通れない。

 堂安には、前線でボールキープできるだけの力強さがある。エクアドル戦、堂安を「9番」でテストするのも一案だろう。

【著者プロフィール】
藤田俊哉(ふじた・としや)/1971年10月4日生まれ、静岡県出身。清水商高―筑波大―磐田―ユトレヒト(オランダ)―磐田―名古屋―熊本―千葉。日本代表24試合・3得点。J1通算419試合・100得点。J2通算79試合・6得点。J1では、ミッドフィルダーとして初めて通算100ゴールを叩き出した名アタッカー。2014年からオランダ2部VVVフェンロのコーチとして指導にあたり、2016-17シーズンのリーグ優勝と1部復帰に導いた。以後、イングランドのリーズ・ユナイテッドや日本サッカー協会のスタッフなどを歴任。今年9月に古巣・磐田のスポーツダイレクターに就任した。

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