まさにアジアの洗礼。キックオフが30分遅れ、ピッチには水溜まり
中野の1学年下で、今年高校3年生の世代は、福井太智(鳥栖)、北野颯太(C大阪)らが3年前にU-15日本代表の一員として、U-16アジア杯予選を戦った経験を持つが、ほとんどの選手は海外での経験値を持ち合わせていない。今大会では、そうした経験値不足が露呈。12日に行なわれたラオスとの初戦では、アジアらしいトラブルに動揺した側面があった。
大雨の影響でキックオフ時間が30分遅れ、ウォーミングアップもほとんどできずじまい。「雰囲気もそうですけど、全てが日本では味わえない」と菊地脩太(長崎)が口にした言葉に嘘偽りはなく、試合が始まっても水溜りがそこかしこにできたグラウンドでのプレーを余儀なくされた。
適応する作業は簡単ではなかったが、選手たちは状況に応じたプレーを披露。水溜りでボールが止まるなか、予期せぬピンチを避けるべく、最終ラインの選手たちはGKへのバックパスを封印するなど、各自がリスク管理を行ないながらゲームを進めた。
まさにアジアの洗礼――。国内や比較的環境に恵まれた欧州での戦いでは滅多に起こらないシチュエーションだが、アジアの予選では避けては通れない。そうしたゲームを味わいながら全4試合を戦い、「(何があっても)もう驚かなくなってきているところがある」と山根陸(横浜)が言うぐらいに選手たちは逞しくなった。
大雨の影響でキックオフ時間が30分遅れ、ウォーミングアップもほとんどできずじまい。「雰囲気もそうですけど、全てが日本では味わえない」と菊地脩太(長崎)が口にした言葉に嘘偽りはなく、試合が始まっても水溜りがそこかしこにできたグラウンドでのプレーを余儀なくされた。
適応する作業は簡単ではなかったが、選手たちは状況に応じたプレーを披露。水溜りでボールが止まるなか、予期せぬピンチを避けるべく、最終ラインの選手たちはGKへのバックパスを封印するなど、各自がリスク管理を行ないながらゲームを進めた。
まさにアジアの洗礼――。国内や比較的環境に恵まれた欧州での戦いでは滅多に起こらないシチュエーションだが、アジアの予選では避けては通れない。そうしたゲームを味わいながら全4試合を戦い、「(何があっても)もう驚かなくなってきているところがある」と山根陸(横浜)が言うぐらいに選手たちは逞しくなった。
2つ目はタイプが異なる国と戦えた点だ。実は、今回からアンダー世代のアジア杯予選のレギュレーションが変更されている。前回まではアジアを東西に分けて、それぞれのグループで戦っていたが、今予選からはそのルールが撤廃された。
以前は東アジアや東南アジアなどの国と対戦していたが、今回は中東勢のパレスチナとイエメンが同組に。前者は守備的な布陣を敷いて、最大限に日本をリスペクトして戦ってきたが、18日の最終戦で戦ったイエメンは、“中東らしい”縦に速いサッカーとフィジカルで勝負をしてくる相手だった。
実際にイエメン戦のスコアは1−0。最終盤にMF佐野航大(岡山)の左CKから、オウンゴールを誘発させて決勝点を奪ったが、内容は相手のほうが上だった。
イエメンは守りを固めずに4−3−3で遅攻と速攻を使い分けて攻撃を展開し、守備でも立ち上がりからマンツーマンディフェンスで対応。「だいぶやりづらかった。日本では絶対にこういう戦術はないので。蹴るときも絶対に1人がロングボールに反応しているし、セカンドボールもしっかりこられていたので、結構キツかった」と佐野が振り返るほど、日本は相手のペースに引き込まれてしまった。
以前は東アジアや東南アジアなどの国と対戦していたが、今回は中東勢のパレスチナとイエメンが同組に。前者は守備的な布陣を敷いて、最大限に日本をリスペクトして戦ってきたが、18日の最終戦で戦ったイエメンは、“中東らしい”縦に速いサッカーとフィジカルで勝負をしてくる相手だった。
実際にイエメン戦のスコアは1−0。最終盤にMF佐野航大(岡山)の左CKから、オウンゴールを誘発させて決勝点を奪ったが、内容は相手のほうが上だった。
イエメンは守りを固めずに4−3−3で遅攻と速攻を使い分けて攻撃を展開し、守備でも立ち上がりからマンツーマンディフェンスで対応。「だいぶやりづらかった。日本では絶対にこういう戦術はないので。蹴るときも絶対に1人がロングボールに反応しているし、セカンドボールもしっかりこられていたので、結構キツかった」と佐野が振り返るほど、日本は相手のペースに引き込まれてしまった。