「今治に行って人生を変えるんだなって感じた」
ラオスの地でいきなり躍動した一方で、清水ユースからトップ昇格したルーキーイヤーの今季はプロの壁に直面。もがき続けながら、自分と戦う日々が続いていた。
清水ユースでの昨季は圧倒的な得点力を誇示し、U-18高円宮杯プレミアリーグでは17試合で18ゴールを挙げ、1試合1得点以上の活躍で得点王に輝いている。
その活躍が認められ、昨季はU-19代表の前身となるU-18代表だけではなく、ひとつ上のU-20代表にも招集された。だが、今季は開幕から出番を得られずに苦戦し、5月までに与えられた出場機会はルヴァンカップでの2試合のみ。
実戦感覚を養えなかっただけではなく、プロで戦うためにゴール以外のタスクを考えすぎるがゆえに、本来の良さである“ゴールを奪う”というプレースタイルを見失いつつあった。
U-19代表の活動からも4月下旬を最後に遠ざかり、自身が目標としていた5月下旬のモーリスレベロトーナメント(旧・トゥーロン国際大会)ではメンバー外。
「エスパルスで試合に出られていなかったので、モーリスレベロトーナメントをモチベーションにしていた部分があった。その大会で大きく飛躍しようという気持ちでいたので、選ばれなくて、どん底ではないですけど、メンタル的にはけっこう落ち込んで……」と本人が振り返るほど、ショッキングな出来事だった。
だが、そこから這い上がるきっかけが突如として巡ってくる。招集外となった直後に今治からオファーが届いたのだ。当時を振り返り、千葉はこう話す。
「直感です。今治に行って人生を変えるんだなって感じたので。そこは他のチームからのオファーを待つとかはなく、すぐに決断しましたね」
出場機会を掴むべく下した期限付き移籍の決断――。この武者修行が千葉を甦らせる。
清水ユースでの昨季は圧倒的な得点力を誇示し、U-18高円宮杯プレミアリーグでは17試合で18ゴールを挙げ、1試合1得点以上の活躍で得点王に輝いている。
その活躍が認められ、昨季はU-19代表の前身となるU-18代表だけではなく、ひとつ上のU-20代表にも招集された。だが、今季は開幕から出番を得られずに苦戦し、5月までに与えられた出場機会はルヴァンカップでの2試合のみ。
実戦感覚を養えなかっただけではなく、プロで戦うためにゴール以外のタスクを考えすぎるがゆえに、本来の良さである“ゴールを奪う”というプレースタイルを見失いつつあった。
U-19代表の活動からも4月下旬を最後に遠ざかり、自身が目標としていた5月下旬のモーリスレベロトーナメント(旧・トゥーロン国際大会)ではメンバー外。
「エスパルスで試合に出られていなかったので、モーリスレベロトーナメントをモチベーションにしていた部分があった。その大会で大きく飛躍しようという気持ちでいたので、選ばれなくて、どん底ではないですけど、メンタル的にはけっこう落ち込んで……」と本人が振り返るほど、ショッキングな出来事だった。
だが、そこから這い上がるきっかけが突如として巡ってくる。招集外となった直後に今治からオファーが届いたのだ。当時を振り返り、千葉はこう話す。
「直感です。今治に行って人生を変えるんだなって感じたので。そこは他のチームからのオファーを待つとかはなく、すぐに決断しましたね」
出場機会を掴むべく下した期限付き移籍の決断――。この武者修行が千葉を甦らせる。
今治に合流すると、コンスタントに出番を得て13試合で3得点。「まだ3点しか取れていなくて、そこに対しての満足感はゼロに近い」と悔しさを滲ませるが、毎週のようにゲームに関わる経験は千葉に自信を取り戻させた。
「試合にしっかり出て、毎試合、良いところと悪いところの振り返りをする。成長するうえで試合に出ることは必要だし、本当に色々なところで学ぶことが多い。移籍は難しいと思いましたけど、1年目でこれだけの経験ができているのは非常に大きい」
地道に積み重ねた結果、今予選で追加招集という形でチャンスが巡ってきた。そして、見事に6ゴールの大活躍。「大差がついたゲームなので評価はしづらい」と前置きしたうえで、「今日の結果で、次のチャンスを得られたと思うので、第一歩としては良かった」と視線を上げた千葉の表情に迷いはない。
「どん底から一歩だけ上った感じがするので、ここから一番上まで駆け抜けたい」
苦しんだ先に見えてきた光を掴むべく、次戦以降も千葉はゴールだけを目ざして戦い続ける。
取材・文●松尾祐希(フリーライター)
【PHOTO】U-20アジア杯予選に挑む冨樫ジャパン。グアムに9-0圧勝で2連勝!
「試合にしっかり出て、毎試合、良いところと悪いところの振り返りをする。成長するうえで試合に出ることは必要だし、本当に色々なところで学ぶことが多い。移籍は難しいと思いましたけど、1年目でこれだけの経験ができているのは非常に大きい」
地道に積み重ねた結果、今予選で追加招集という形でチャンスが巡ってきた。そして、見事に6ゴールの大活躍。「大差がついたゲームなので評価はしづらい」と前置きしたうえで、「今日の結果で、次のチャンスを得られたと思うので、第一歩としては良かった」と視線を上げた千葉の表情に迷いはない。
「どん底から一歩だけ上った感じがするので、ここから一番上まで駆け抜けたい」
苦しんだ先に見えてきた光を掴むべく、次戦以降も千葉はゴールだけを目ざして戦い続ける。
取材・文●松尾祐希(フリーライター)
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