中位に甘んじてきた過去を繰り返さないという強い想い。
この日のトラッキングデータに目を向けると、走行距離(広島:108.42キロ/FC東京:111.92キロ)、スプリント(広島:92回/FC東京:134回)とも広島を上回る数字だ。比較的広島のサイド攻撃が単調だったとはいえ、ただ単に自陣に籠ってブロックを敷いたのではなく、しっかりと相手に走り勝っている点は評価すべきであり、それにより「守備のリズムに乗せてしまった」(千葉/広島)のは間違いない。「焦れないで最後まで守り切れたのは、今年の東京の真骨頂」と米本も胸を張る。
しかし、米本の視線はすでに前を向いている。
「しっかりゼロで抑えて、しっかりチャンスを沈めて勝ち切れた。良いチームになってきたと思う。でも、これで終わりじゃないし、もうひとつ上に行くためには連勝しないといけない。これに満足せず、残りの試合に向かいたい」
FC東京はJ1に再昇格した2012年以降、10位→8位→9位と中位に甘んじてきた。しかし、今季リーグ戦で唯一逆転負けを喫している広島にアウェーの地で見事リベンジを果たした姿から、そして前述の米本のコメントからは「今年の俺たちは違う!」という想いが伝わってくる。同じ過ちを繰り返さないために――。
「今年は最後の最後まで行きたい。つまりは優勝を狙っていく、(ステージ順位で上を行く)鹿島や(年間順位で上を行く)浦和に向かっていくということ」(フィッカデンティ監督)
残り4試合のうち、ホームゲームが3回という追い風を受け、FC東京は新たな歴史を作れるか。彼らの挑戦はまだまだ続く。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
しかし、米本の視線はすでに前を向いている。
「しっかりゼロで抑えて、しっかりチャンスを沈めて勝ち切れた。良いチームになってきたと思う。でも、これで終わりじゃないし、もうひとつ上に行くためには連勝しないといけない。これに満足せず、残りの試合に向かいたい」
FC東京はJ1に再昇格した2012年以降、10位→8位→9位と中位に甘んじてきた。しかし、今季リーグ戦で唯一逆転負けを喫している広島にアウェーの地で見事リベンジを果たした姿から、そして前述の米本のコメントからは「今年の俺たちは違う!」という想いが伝わってくる。同じ過ちを繰り返さないために――。
「今年は最後の最後まで行きたい。つまりは優勝を狙っていく、(ステージ順位で上を行く)鹿島や(年間順位で上を行く)浦和に向かっていくということ」(フィッカデンティ監督)
残り4試合のうち、ホームゲームが3回という追い風を受け、FC東京は新たな歴史を作れるか。彼らの挑戦はまだまだ続く。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)