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充実の日々を送る鹿島CB関川郁万。“初めての経験”で掴んだ手応え。「タイトルを取れればもっともっと成長する」

カテゴリ:Jリーグ

松尾祐希

2022年08月23日

悔しさを噛み締めつつ、次の試合に目を向ける

昨季は「何をしてもダメだった」が、腐らず練習に励んできた。その成果を今季は存分に発揮。現状と向き合い、さらなる飛躍を誓う。(C)SOCCER DIGEST

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 レギュラー格としてピッチに立っていなければ、今の関川はないだろう。昨季はポジションを掴めそうで掴めないシーズンだった。出場機会を得ても、次の試合では外から戦況を見守るケースもしばしば。「去年は試合に出られていないことが多かったので、何をしてもダメだったし、何をしたらいいのかが分からない状態で過ごしていた」とは関川の言葉。試合で得られた収穫や課題を即座に活かせず、なかなか成長スピードを上げられなかった。また、コンディションが良かったとしても、試合に出られない日々に頭を悩ませる時もあったという。

「パッと試合に使われて(上手くいかなかった)……。大樹さんも言っていましたけど、自分が良い状態の時にチャンスが来ないというのは、こういうことだとも思いましたし」

 ただ、そこで腐らずに取り組めるのが関川の良さでもある。難しい状況に置かれてもトレーニングに励み、苦手なフィードやビルドアップの改善にも取り組んできた。そうした努力が身を結び、背番号5に変更となった今季はレギュラーとして活躍する。

 開幕戦では脳震盪の影響で45分の出場に留まり、続く2節もパフォーマンスが上がらずにハーフタイムで交代となったが、その後は持ち直してポジションを明け渡さなかった。継続して試合に絡んでいる点は昨季の経験があったからこそで、思うようなプレーができなかったとしても次に繋げているのは成長の証だろう。
 
 湘南戦後の表情を見ても、ドロー決着の悔しさを噛み締めつつ、次の試合に目を向ける姿が印象的だった。話す言葉も高校時代やルーキーイヤーと比べて、大きく変わってきたように思える。当時はうまくいかないと感情が表に出たり、言葉にも表われていたが、落ち着いた振る舞いで振り返りができるようになった。プロサッカー選手として一人前になりつつある関川は現状と向き合いながら、さらなる飛躍を誓う。

「充実したシーズンになっている。ここでタイトルを取れれば、もっともっとチームとしても個人としても成長するし、チームがより良くなるのでもっとやっていきたい」

 岩政新監督のもとで羽ばたけるか。高校時代から将来を嘱望されてきた守備者が“本物のCB”になるべく、残りのシーズンも全力を尽くす。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)

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