ジェノアとの「守備合戦」で完敗したミラン。本田がいたら?

ミランのアンカー、リッカルド・モントリーボの背後に迫るのはジェノアの背番号10ディエゴ・ペロッティ。ジェノアはこの執拗なプレッシングで、ミランから好位置でボールを奪い、多くのチャンスに繋げた。 (C) Getty Images
これまで以上に、守備がキーワードだった一戦。ミランはこの部分で完全に競り負け、あらゆる部分に綻びが生じ、最終的には後に引くかもしれない悪いかたちで敗北の憂き目に遭った。
CBクリスティアン・サパタは凡ミスを幾度も犯し、MFナイジェル・デヨングはサイドに位置取ったこともあってか、持ち前のハードな守備がジェノアの攻撃を止めたり、遅らせたりするのには、あまり役立っていなかった。
守備といえば、トップ下でありながら守備に奔走する反面、攻撃での貢献度が低いことで批判を浴びていた本田圭佑は、ジェノア戦ではついに出番を失った。そこで、彼の守備での貢献を失ったミランが、どのようなプレーを見せるかが興味深かったが、結果は前述の通りである。
もっとも、本田がいればジェノアとの「守備合戦」に勝てた、などとは誰も断言できないだろう。そもそも、彼が出場していたこれまでの試合でも、ミランは失点を重ねていたし、本田のプレーには正直、無駄走りにも見える動きは多々あったのも事実だ。
ジェノア戦で彼の代わりにトップ下を務めたジャコモ・ボナベントゥーラは、パス、ドリブル、フィニッシュと、攻撃では本田をはるかに上回る貢献度を示したし、守備でも自陣深くまで戻り、時に相手のパスをカットして前線に良いボールを配球までしていた。
この試合で本田の重要性を計ることは難しい。ただはっきり言えるのは、ミランのウィークポイントは今なお守備であり、この点の改善なくして復活はありえない。それを承知しているからこそ、ミハイロビッチ監督も本田を評価していたのである。
試合ごとに進歩しているといわれてきた今シーズンのミランだが、まだ根本的な部分で課題が山積みであることを、苦手なジェノア戦(これで3連敗)で思い知らされることとなった。
ただ、明らかに昨シーズンより向上した部分も、今回、確認できた。組織プレーが完全でないなかでも、状況を打開してゴールに迫ったマリオ・バロテッリ、ルイス・アドリアーノ、カルロス・バッカ、アンドレア・ベルトラッチ、ユライ・クツカ……。ジェレミー・メネーズひとりに頼っていた昨シーズンとは大きな違いである。
CBクリスティアン・サパタは凡ミスを幾度も犯し、MFナイジェル・デヨングはサイドに位置取ったこともあってか、持ち前のハードな守備がジェノアの攻撃を止めたり、遅らせたりするのには、あまり役立っていなかった。
守備といえば、トップ下でありながら守備に奔走する反面、攻撃での貢献度が低いことで批判を浴びていた本田圭佑は、ジェノア戦ではついに出番を失った。そこで、彼の守備での貢献を失ったミランが、どのようなプレーを見せるかが興味深かったが、結果は前述の通りである。
もっとも、本田がいればジェノアとの「守備合戦」に勝てた、などとは誰も断言できないだろう。そもそも、彼が出場していたこれまでの試合でも、ミランは失点を重ねていたし、本田のプレーには正直、無駄走りにも見える動きは多々あったのも事実だ。
ジェノア戦で彼の代わりにトップ下を務めたジャコモ・ボナベントゥーラは、パス、ドリブル、フィニッシュと、攻撃では本田をはるかに上回る貢献度を示したし、守備でも自陣深くまで戻り、時に相手のパスをカットして前線に良いボールを配球までしていた。
この試合で本田の重要性を計ることは難しい。ただはっきり言えるのは、ミランのウィークポイントは今なお守備であり、この点の改善なくして復活はありえない。それを承知しているからこそ、ミハイロビッチ監督も本田を評価していたのである。
試合ごとに進歩しているといわれてきた今シーズンのミランだが、まだ根本的な部分で課題が山積みであることを、苦手なジェノア戦(これで3連敗)で思い知らされることとなった。
ただ、明らかに昨シーズンより向上した部分も、今回、確認できた。組織プレーが完全でないなかでも、状況を打開してゴールに迫ったマリオ・バロテッリ、ルイス・アドリアーノ、カルロス・バッカ、アンドレア・ベルトラッチ、ユライ・クツカ……。ジェレミー・メネーズひとりに頼っていた昨シーズンとは大きな違いである。