迷いが露見され、総失点は昨季に比べて激増する。
翻って、ホームで手痛い敗戦をした鳥栖はどうだろう。「堅い守備がうちの特長」(豊田)とは誰もが口を揃えるが、それを貫き通してやれているのか。今季は第1ステージの13節から14試合連続失点を喫するなど、総失点は52。これは昨季の33から激増している。
森下監督は試合後、「負けが込むと迷いが生じる可能性がある。たが、これまでやってきたことを信じてやるしかない」と話すが、この日のチームからはその迷いが感じられたように思えた。守備を固めながら池田、キム・ミヌのスピードを活かすというゲームプランは見て取れたが、どこか、攻守にチグハグさがあった。失点のきっかけとなった菊地のミスを責める気はないが、まずは失点をしないことを徹底しているのでれば、無理をせずに大きくクリアをする選択肢もあったはずだ。
昨季はエースの豊田を活かしつつ、堅守速攻でACL出場まであと一歩のところまで迫った。あの“鳥栖スタイル”を取り戻すことはできるのか。
前述したC大阪は甲府戦の敗戦が大きく響き、自らのスタイルを取り戻せないまま、まさかの降格を味わった。現状、残り5試合で降格圏まで勝点7差、鳥栖も決して安心できる状況ではない。ここまで見せているような中途半端な戦いが続くようでは、今後に明るい未来はないだろう。
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
森下監督は試合後、「負けが込むと迷いが生じる可能性がある。たが、これまでやってきたことを信じてやるしかない」と話すが、この日のチームからはその迷いが感じられたように思えた。守備を固めながら池田、キム・ミヌのスピードを活かすというゲームプランは見て取れたが、どこか、攻守にチグハグさがあった。失点のきっかけとなった菊地のミスを責める気はないが、まずは失点をしないことを徹底しているのでれば、無理をせずに大きくクリアをする選択肢もあったはずだ。
昨季はエースの豊田を活かしつつ、堅守速攻でACL出場まであと一歩のところまで迫った。あの“鳥栖スタイル”を取り戻すことはできるのか。
前述したC大阪は甲府戦の敗戦が大きく響き、自らのスタイルを取り戻せないまま、まさかの降格を味わった。現状、残り5試合で降格圏まで勝点7差、鳥栖も決して安心できる状況ではない。ここまで見せているような中途半端な戦いが続くようでは、今後に明るい未来はないだろう。
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)