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【鳥栖】カズに並ぶ史上ふたり目の快挙。4年連続での15ゴールを達成した豊田のストライカーとしての自覚

カテゴリ:Jリーグ

本田健介(サッカーダイジェスト)

2015年08月30日

「目指してきたわけではないが、越えなければいけないマストな部分だった」

高橋のスルーパスを受け、豪快に決めた豊田。しかし、チームの勝利に結びつかず試合後に笑顔はなかった。写真:J.LEAGUE PHOTOS

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 神戸に1-7で敗れ、サポーターからの大ブーイングを受けながら、鳥栖の選手たちがロッカールームへと引き上げる。96年に三浦知良が記録して以来、ふたり目となる4年連続の15ゴールを達成した豊田の顔にも当たり前だが笑顔はなかった。

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 ミックスゾーンに現われた際も表情は変わらず、淡々と言葉を続けた。
 
「(負傷の影響で)ここ数試合に出られなくてモヤモヤしていた。出るからには勝利に貢献したいと思っていたが、それが結果につながらなくて非常に残念」
 
 6試合ぶりの先発復帰となった豊田は序盤からチームのために精力的に走り回った。相手の最終ラインへのプレスを決して怠らず、全力疾走を繰り返す姿には鬼気迫るものが感じられた。
 
 記録達成が訪れたのは26分。高橋のスルーパスを受けると、寄せてきた神戸のCB増川のスライディングをものともせず、ゴールニアサイドを強烈な一発で破る。「完璧な形」(森下監督)と指揮官が絶賛したゴールは、ここ7戦でわずか1勝しかできていないチームを勢いに乗せるはずだった。
 
 しかし、前半の終盤からチームの足が止まり始める。周囲のサポートを受けられず孤立した豊田も「(負傷明けで)100パーセントの状態ではない」(森下監督)コンディションが重なり、徐々に存在感が希薄になる。終盤には一矢報いようと、キム・ミヌのクロスに渾身のヘッドで合わせるが、GKに阻まれて試合終了。エースとしてチームを勝利に導くことはできなかった。
 
 大敗と記録達成、大きなコントラストが残った試合後、豊田はさらなる進化を誓った。
 
「最終目標としてここ(記録達成)を目指してきたわけではないが、通過点のひとつとして越えなければいけないマストな部分だった。ただ、ここからが大事だと思う。ここで満足するのか、より高みを目指すのか」
 
 自らに問いかけるような言葉にはさらなる活躍を期待させる力強さがあった。
 
「逆にこの記録を出している選手が、なんでほかにいないのかなとも思う」
 
 やや挑発的にも思える発言にも、これまで身体を張り続け、得点を重ねてきたストライカーとしての高い自覚が感じられた。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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