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「圧倒して勝つ」を実現したU-15日本代表。宮代大聖、久保建英ら2000年生まれ以降の新世代が見せた可能性

カテゴリ:日本代表

川端暁彦

2015年09月24日

ダブルエースが苦しんだ香港戦でも完勝を収める。

初戦でハットトリックを達成した宮代は、チーム立ち上げ時から得点源として君臨。最終予選でもキーマンとなる存在だ。(C) Getty Images

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「この1年で積み上げてきたものを出す」と主将の菅原由勢(名古屋U15)が宣言していたように、球際の激しさや切り替えのスピードという、こだわってきた部分を出しながら「お前が持っている武器を出せ」と強調してきた指揮官の声に応えて、それぞれが持ち味を発揮した。
 
 MF平川怜(FC東京U-15むさし)が沈着なパスワークと豪快なミドルシュートで魅せれば、ボランチの相方であるMF福岡慎平(京都U-15)はダイナミックな攻撃参加でペナルティエリア内に再三侵入。サイドでは右MF鈴木冬一(C大阪U-15)が果敢な仕掛けと高いシュート意識を発揮し、左MFのポジションを争う関係にある(そして本来はストライカーである)棚橋尭士(横浜ジュニアユース)と中村敬斗(三菱養和SC巣鴨)は果敢にゴールへ向かい続けてともに結果も残した。
 
 前線ではFW宮代大聖(川崎U-15)が献身的なプレーを継続。初戦でハットトリックした一方で、第2戦では決定機を逸して無得点だったが、貢献度は非常に高かった。また相棒のFW久保建英(FC東京U-15むさし)はモンゴルとの第1戦で5得点を叩き出しながら、香港戦でハードなマークにあって大苦戦。ただ、宮代と久保のダブルエースが揃って苦しんだ香港戦でも完勝を収めたことが、逆説的にチームとしての層の厚さ、クオリティの高さを証明したとも言えるだろう。
 
 当然ながらこの予選はまだ通過点。本番はあくまで来年秋のアジア最終予選だ。2000年生まれ以降の選手たちで構成された新世代のイレブンがどこまで伸びていってくれるかは楽しみであることもまた確かだ。来年から中学3年生、高校1年生になって環境が変わるなかで新たにブレイクしてくる選手もきっといるはずで、このチームにはまだまだ伸びしろが残っている。
 
取材・文:川端暁彦
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