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「圧倒して勝つ」を実現したU-15日本代表。宮代大聖、久保建英ら2000年生まれ以降の新世代が見せた可能性

カテゴリ:日本代表

川端暁彦

2015年09月24日

「控え選手のほうに大きな可能性があるんだ!」と発破をかけた森山監督。

初戦のモンゴル戦で5得点を奪った久保。香港戦では徹底マークに遭い、無得点に終わったもののチームへの貢献度は高かった。(C) Getty Images

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 9月16日から20日にかけてモンゴルの首都ウランバートルを舞台にU-16アジア選手権予選が開催され、グループKのU-15日本代表は2連勝で来年インドにて開催されるU-16アジア選手権の本選(U-17ワールドカップ・アジア最終予選を兼ねる)への出場切符を勝ち取った。
 
 この予選に際して、森山佳郎監督はこんな言葉を控え選手たちに贈っている。
「お前ら、喜べ。U-15日本代表のレギュラーだった選手で今のA代表に残ったような選手はほとんどいないぞ! 控え選手のほうに大きな可能性があるんだ!」
 
 これはもちろん、控え選手に発破をかける言葉なのだが、同時にレギュラー陣に対して「安穏としているようでは未来がないぞ」と警鐘を鳴らす意図もある。
 
「日本サッカーは上に立った選手が下にいる選手たちに抜かれていく傾向が強いけれど、上に立った奴がもっともっと自分を磨く意識を強く持っていくようになれば、違う流れもあるんじゃないかと思っている」
 
 かつて広島ユースを驚異の戦闘集団に仕立て上げた熱血指揮官は、今年初頭のチーム結成からエリート選手たちに対し、あえて厳しい言葉を繰り返し投げかけ続けてきた。そうした姿勢は予選に入ってもなお変化はなかった。
 
「圧倒して勝つ」ことを大きな目的に掲げたモンゴルでの2試合、日本は地元モンゴルに17-0の記録的スコアで大勝を収めると、続いて香港にも7-0と完勝。2試合を通じて相手に許したシュートは1本もないという事実が示すように、非常に引き締まったパフォーマンスを見せてくれた。
 
 力の差がある相手を向こうに回すと、どうしても緩みが出るものだが、指揮官の心理的なアプローチがそうした甘えを出させなかったとも言えるだろう。特にほとんど攻められることのないなかで、GKを含めた守備陣が高い集中力とボールに関わる意識を保ち続けていたのは印象的だった。
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