【広島】帰ってきた背番号7。森﨑浩司は優勝への“ラストピース”となれるか?

カテゴリ:Jリーグ

小田智史(サッカーダイジェスト)

2015年09月20日

優勝争いに連れてきてくれたチームメイトに応えるために――。

豊富なキャリアに裏打ちされたプレーは、浅野(29番)や野津田ら若手の刺激にもなるはず。森﨑浩自身、「自分の存在価値を示したい」と意欲を見せる。 写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 今季のシャドーポジションは、最も争いが熾烈だ。リーグ3位タイの15得点を挙げているドウグラス、速攻と遅攻を使い分けるスイッチ役の柴﨑、強烈な左足と献身的な守備を見せる野津田。CFでの起用が多い浅野拓磨も1.5列目に対応可能で、さらに2年目の茶島雄介も控えている。
 
 特にドウグラスと柴﨑はふたりで計20得点・6アシストを記録している。エースの佐藤寿人と今季最も多く1トップ・2シャドーのトライアングルを形成し、連係も高まってきているなかでその双璧に割って入るのは容易ではない。だが、森﨑浩も練習試合で2ゴールを決めるなど、いつでもピッチに立てる準備はできている。
 
「怪我から復帰してコンディションも上がっていますし、スタートから出たい気持ちは強いです。でも、まずはチームにどれだけ貢献できるか。残り6試合、毎試合大事な試合になってくるので、トレーニングから自分の力を出し切って、また試合で使ってもらえるように、そしてピッチの上で結果を出したい。そこに尽きますね」
 
 全試合の3分の1しか出場できていないなか、「チームのみんながここ(ステージ優勝・年間1位を狙える位置)に連れて来てくれた」――。その感謝の気持ち、そして優勝争いができるという喜びもまた、今の森﨑浩を突き動かす原動力である。
 
「自分の存在価値を見せたい」
 
 広島一筋16年、双子の兄・森﨑和幸やキャプテンの青山敏弘、エース佐藤らとともにチームを牽引し続けてきた背番号7は、2年ぶりの優勝を狙うチームの“ラストピース”となるべく、静かに闘志を燃やしている。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
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