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【浦和】「初ゴールの呪縛」から解放された高木俊幸が見せた初めての表情。父・豊氏も“感謝”

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2015年09月12日

宇賀神は言った。「トシが苦しんできたのを見てきただけに、ゴールを決めた時は泣きそうになりましたよ」。

チームメイトに祝福される高木。「苦しんできた姿を見てきた」(宇賀神)仲間たちにとっても嬉しい一発だった。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 高木が刺激を受けてきたのが、今季加入した“同期”の武藤の活躍だ。
 
「初めの頃はふたりで浦和のサッカーに悩みながら取り組んでいた」が、武藤のほうが柔軟にスタイルにフィットし、レギュラーの座を掴み、そして日本代表に選ばれてゴールを奪う。
 
「差がついてしまい、悔しさはあった。ただ、それぞれの形があるし、ゴールを決めるのが遅くなったけど、まだシーズンも長いし、ここから巻き返したい。チャンスはまだある」
 
 高木がようやく“初ゴールの呪縛”から解き放たれた。肩の荷が下りたのだろう、その表情は本当に晴れやかだった。その言葉どおり、彼自身のそして浦和の「巻き返し」が、ここから始まる。
 
 しかも、このゴールがチームメイトに与えた影響は大きい。
 
 宇賀神は力を込めて言った。
 
「トシが苦しんできたのを見てきただけに、ゴールを決めた時は泣きそうになりましたよ。それに1-0の1点ですからね、大勝した時の4点目とは価値が違う」
 
 そして守護神の西川も大きな笑顔を作って喜んだ。
 
「僕はサポーターに一番近いところにいるポジション。後ろを向くと、笑顔がある。今回は、本当にたくさんの笑顔があって、嬉しかった」
 
 高木のゴールが、埼スタに歓喜の大輪を咲かせたのだ。
 
 また、大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)で活躍した元プロ野球選手の父・高木豊氏は、以前であれば、いろいろとアスリートとしての立場から助言をしてくれていた。
 
 しかし最近は「あえて、なにも言わなくなった。遠慮していたんだと思う」。
 
 その豊氏はTVでこの試合を観戦。ツイッターとブログで、「(息子が)やっと浦和レッズの一員になれた気がする」と記し、寄せられた祝福のメッセージに感謝をしていた。
 
 次節は9月19日、昨季まで所属した古巣の清水とアウェーのエコパで対戦する。高木は少し複雑な心境と抱負を語る。
 
「次戦は古巣だとはそこまで強く意識せず臨みたい。でも……やっぱり意識はしてしまうと思う。しっかり活躍する姿を見せたい。劇的な勝ち方ができたので、この試合をキッカケに上へ行きたい」
 
 高木が主役となる戦いは、まだまだ続く――。
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
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