さて、新チームで大きな役割を果たしているのが、イルカイ・ギュンドアンだ。昨シーズンとは見違えるような好パフォーマンスを披露し、香川とともに安定したパスさばきで攻撃にリズムを与えている。ドイツ代表でも一流のプレーメーカーであることを見せつけ、３-２で勝利したEURO2016予選のスコットランド戦（９月７日）では決勝点を挙げた。
 
　３節を終えた時点でブンデスリーガの首位に立つドルトムントにとって、今週末に対戦するハノーファーは明らかな格下。首脳陣もサポーターも、当然勝利を期待している。アウェーとはいえ、５節には強敵レバークーゼンとの試合が控えているだけに、是が非でも勝点３を手にしておきたい。
 
　アグレッシブなプレスが持ち味のレバークーゼンにどう対抗するのか？　そしてヤヌザイはどんな役割を担うのか？　これからの数週間、ドルトムントから目が離せない。
 
文：マルクス・バーク
翻訳：円賀貴子
 
Marcus BARK
マルクス・バーク
地元のドルトムントに太いパイプを持つフリージャーナリストで、ドイツ第一公共放送・ウェブ版のドイツ代表番としても活躍中。国外のリーグも幅広くカバーし、複数のメジャー媒体に寄稿する。1962年７月８日生まれ。