「日本のプレス戦術がブラジルを苦しめた」W杯で対戦するスペインの記者は森保ジャパンの“王国戦”をどう見た?「ブレーキになっていた」と低調を指摘した選手は…
カテゴリ:日本代表
2022年06月10日
セットプレー頼みの姿勢が余りにも強かった
日本のプレッシング戦術は機能していた。ブラジルは苦戦していた。しかし問題はプレスすることで完結してしまい、その次のアクションである敵陣でボールを奪うまでには至らなかったことだ。
日本はもともと縦志向の強い攻撃を強みにしている。この日も自陣でボールを保持してもテンポがなかなか上がらず、自ずと技術に勝るブラジルに優位に試合を進められ、権田修一が守るゴールに迫られる結果となった。
そんな中でも、長友のオーバーラップや伊東のクロスなどいつものようにサイド攻撃に活路を見出そうとしたが、南野が低調なパフォーマンスに終始しブレーキに。72分の三苫薫との交代は当然の判断だった。森保監督が後半頭から、守備が手薄になるリスクを冒してでも(実際、フレッジにそこを突かれた)、鎌田を投入したことも理解できる。しかし日本が攻勢を強めようとしていた矢先に、PKを献上し、万事休した。
日本はもともと縦志向の強い攻撃を強みにしている。この日も自陣でボールを保持してもテンポがなかなか上がらず、自ずと技術に勝るブラジルに優位に試合を進められ、権田修一が守るゴールに迫られる結果となった。
そんな中でも、長友のオーバーラップや伊東のクロスなどいつものようにサイド攻撃に活路を見出そうとしたが、南野が低調なパフォーマンスに終始しブレーキに。72分の三苫薫との交代は当然の判断だった。森保監督が後半頭から、守備が手薄になるリスクを冒してでも(実際、フレッジにそこを突かれた)、鎌田を投入したことも理解できる。しかし日本が攻勢を強めようとしていた矢先に、PKを献上し、万事休した。
一方のブラジルも、勝利を手にするために多くのリスクを冒さなければならず、それは後半、攻撃的な選手を立て続けに投入したチッチ監督の采配にも表れていた。ブラジルのような強豪国にもプレッシング戦術が有効だったことは日本にとっては大きな自信になったはずだ。
しかし同時に課題も明確になった。W杯開幕まで5か月余りの間にそこからボールを奪い、良い攻撃に繋げるまでの戦術的練度を高めていかなければならない。日本は善戦した。しかし攻撃の手数が不足し、セットプレー頼みの姿勢が余りにも強かったのもまた事実だ。
文●ダビド・フェルナンデス(ラジオ・マルカ)
翻訳●下村正幸
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【キリンチャレンジカップPHOTO】日本0ー1ブラジル|粘り強い守備でブラジルに善戦するも…ネイマールの一発で惜敗!
しかし同時に課題も明確になった。W杯開幕まで5か月余りの間にそこからボールを奪い、良い攻撃に繋げるまでの戦術的練度を高めていかなければならない。日本は善戦した。しかし攻撃の手数が不足し、セットプレー頼みの姿勢が余りにも強かったのもまた事実だ。
文●ダビド・フェルナンデス(ラジオ・マルカ)
翻訳●下村正幸
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