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【采配検証】なぜ指揮官は今までシュミット・ダニエルにチャンスを与えてこなかったのか。大胆な舵取りへの転換を期待したい

カテゴリ:日本代表

加部 究

2022年06月03日

評価が難しいのが最前線のスプリンターたち

途中出場の前田は決定機を決め切れなかったが、最前線からのハイプレスで相手の脅威となった。写真:塚本凜平(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 W杯最終予選を終えて最初の試合でスタメン起用したことを踏まえても、おそらくシュミットと伊藤は指揮官にとっても最も早く試したいピースだったはずだ。これまでは経験値優先の慎重采配に終始してきた森保監督だが、強豪相手に決まった組み合わせ抽選を機に大胆な舵取りへの転換を期待したい。またそうでなければ大番狂わせは起こらない。

 前線に目を向ければ、日本代表に復帰した鎌田大地にとっては、もはや物足りない強度の試合に過ぎず、相手との格の違いが浮き彫りになった。ただし、インサイドハーフは攻守のバランスを備えた田中碧と守田英正も捨て難い選択肢なので、今後は鎌田の最適解を探っていく必要がある。
 
 両翼の三笘薫と堂安律もほぼ実力と期待通りの働きを示し、もうひとりのインサイドハーフとして当落線上の原口元気はアグレッシブさと安定感、それに仕上げのパスの精度でアピールした。

 逆に評価が難しいのが最前線のスプリンターたちだ。浅野拓磨は先制ゴールを決めたが、十分にスペースがあるときでもボールを落ち着かせることができていなかった。また浅野に代わって途中出場した前田大然は、度重なる絶好機をことごとく外しまくり、彼の日ではなかった。

 しかし格上相手になるW杯本番では、序盤の主導権争いが大きなカギになる。フィニッシュの安定度に難があるとしても、最前線からのハイプレスを敢行するなら、これほどスプリントを繰り返し、相手守備陣に脅威を与えられる存在はいない。森保監督にとっては、最後の悩ましいテーマになるかもしれない。

取材・文●加部 究(スポーツライター)

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