泥臭いプレーでチームに貢献
そうした意味では、このアルジェリア戦は自身の成長が試されていたのかもしれない。本人も試合前から「めっちゃ楽しみ」と心待ちにしていた一戦は、国内では味わえないものばかりのゲームだった。
「久しぶりに国際試合を経験できて、やっぱり日本でプレーしている時との差が一番大きいと感じた。自分自身、相手のリーチの長さ、フィジカル、足の速さなど、フィジカルのところでやっぱり、久しぶりに『世界やなあ』と感じられた」
試合の立ち上がりは思い通りにプレーできなかったが、相手のプレーに慣れていくと、徐々に良さを出せるようになる。前半終了間際にはエリア内に進入してチャンスを演出。あわやPKという場面を作り出した。後半の中盤以降は運動量が落ちたものの、泥臭いプレーでチームに貢献。アディショナルタイムに交代するまで、足を止めずに戦い続けたのは成長の証だろう。
以前、C大阪U-15時代に指導を受けた田島一樹氏(現・横浜ユースコーチ)がこう話していた。
「厳しい環境に置かれ、自分のプレーができない時に他の部分で“らしさ”を出せるか。厳しい状況で戦うこともある。どんなグラウンドコンディションでもボールが取れて、前に運べる選手が上のステージに残っていく。泥臭くやること。これが彼にとって大事になるはずです」
「久しぶりに国際試合を経験できて、やっぱり日本でプレーしている時との差が一番大きいと感じた。自分自身、相手のリーチの長さ、フィジカル、足の速さなど、フィジカルのところでやっぱり、久しぶりに『世界やなあ』と感じられた」
試合の立ち上がりは思い通りにプレーできなかったが、相手のプレーに慣れていくと、徐々に良さを出せるようになる。前半終了間際にはエリア内に進入してチャンスを演出。あわやPKという場面を作り出した。後半の中盤以降は運動量が落ちたものの、泥臭いプレーでチームに貢献。アディショナルタイムに交代するまで、足を止めずに戦い続けたのは成長の証だろう。
以前、C大阪U-15時代に指導を受けた田島一樹氏(現・横浜ユースコーチ)がこう話していた。
「厳しい環境に置かれ、自分のプレーができない時に他の部分で“らしさ”を出せるか。厳しい状況で戦うこともある。どんなグラウンドコンディションでもボールが取れて、前に運べる選手が上のステージに残っていく。泥臭くやること。これが彼にとって大事になるはずです」
久々の国際舞台で得た自信や経験値は血となり骨となる。もちろん、シュートやパスの精度は改善の余地を残しているが、「めちゃくちゃ楽しかった」と言い切った一戦が北野の成長スピードを加速させていく。
全てを出し尽したのだろう。試合後はベンチから立ち上がれないほどだった。その中にあった充実感が全てを物語っている。
取材・文●松尾祐希(フリーライター)
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全てを出し尽したのだろう。試合後はベンチから立ち上がれないほどだった。その中にあった充実感が全てを物語っている。
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