【U-22日本代表】J2京都に痛恨の敗戦……攻守に不安を残した手倉森ジャパン

カテゴリ:日本代表

広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

2015年08月26日

鎌田のクロスに前田が飛び込んで一矢報いる。

終了間際に、鎌田の折り返しを確実に押し込んでゴールを奪った前田。持ち前のテクニックで相手DFをかわすなど代表定着に向けて好アピールを見せたが、勝利には導けなかった。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 2本目は杉本と前田、さらに安在和樹という“ヴェルディ・ライン”(前田は現在、松本に在籍)が息の合った連係を見せる一方、注目の大物ルーキー、鎌田大地が独特のテンポで攻撃にアクセントをもたらすなど、チームとしての見せ場は決して少なくなかった。
 
 それでも、1本目と同様、最後の場面で崩し切れずに閉塞感が漂ってはいたが、終了間際には、相手の最終ラインの裏を突いた鎌田の折り返しに、逆サイドから前田が飛び込んで、ようやく一矢報いることができた。
 
 しかし、U-22代表の反撃もここまで。スコアは1-2のまま、手倉森ジャパンはJ2で下位に沈む京都を相手に手痛い敗戦を喫した。
 
 試合を観戦していたA代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、「トレーニングマッチということで、こういった試合でいろいろと判断するのは難しいと思う。何人かの面白い選手を見つけたが、良いチームにするには、しっかりとトレーニングをしていかなければいけない」と、収穫があった一方で、勝てなかったチームに苦言を呈した。
 
 試合後には、ハリルホジッチ監督と手倉森誠監督が時間をかけてじっくりと話し込む姿が見られるなど、ふたりの間にはさっそく多くのディスカッションがあったようだ。手倉森監督は「もう少し成長のスピードを速めなければいけない、という話でした」と会話の内容を振り返る。
 
 二度もサイド攻撃から簡単に失点を許し、最後に1点を返したものの、点を“取り切る”力強さを示せたとは言い難かった手倉森ジャパン。攻守に不安を残す内容で、今回の京都キャンプは締め括られた。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

試合後、ハリルホジッチ監督(右)と話し込む手倉森監督(左)。敗戦を受け、“もう少し成長のスピードを速めなければいけない”と、A代表の指揮官は苦言を呈したという。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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