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【WEリーグベスト11選定】初代女王のI神戸から最多4名! 得点王の菅澤や全試合フル出場の長野など! MVPに推すのは…

カテゴリ:女子サッカー

西森彰

2022年05月26日

浦和の猶本はFKで得点機を演出

東京NBの清水はシーズンを通して安定したパフォーマンスを披露した。写真:田中研治

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 次は中盤。I神戸の星川敬監督が最も重宝したのは伊藤美紀で、10年前の中島依美と同様に、働き場所を試合ごとに変えながら、高い要求に応えていた。成宮唯や阪口萌乃ら、与えられたタスクをこなせる選手の存在が、今季の成績に直結した。

 浦和の猶本光は、FKによる得点機演出など、皇后杯から後半戦にかけてのチームのV字回復に貢献。WEリーグ初の国立開催となった21節のI神戸戦(〇1-0)で決勝弾を挙げた安藤梢ほか、柴田華絵や塩越柚歩など浦和は中盤も充実していた。またAC長野パルセイロ・レディースでは、肝付萌が多くのポジションをこなして、チームの台所事情を助けた。

 マイ仙台の長野風花は、チームで唯一の全試合フル出場選手で、苦しい時間帯になるほど存在感を増した。勝負に淡白だったチームにもラスト3戦では粘りが生まれ、来季が楽しみとなる戦いぶりだった。

 U-20日本代表候補にも選ばれているEL埼玉の吉田莉胡は、全試合に出場してチーム最多の4得点を記録。年代別代表は通過点のはずだ。シーズンを通して右サイドで抜群の安定感だった東京NBの清水梨紗と、皇后杯以降、SBとFWの二刀流で爆発した浦和の清家貴子は甲乙つけがたい。
 
 長く感じた第 11 節以降の約3か月間のウインターブレイクは、後半戦から新戦力がフィットする土壌にもなった。1月にノジマステラ相模原へ加入した杉田亜未は、判断の良いプレーで脇阪麗奈ら周囲の選手のパフォーマンスをも良化させた。

 杉田同様、冬の移籍市場でチームに加わった林みのり(大宮V)、三浦桃(EL埼玉)も主力級の働きを見せている。藤枝順心高出身の奥津礼菜(AC長野)、千葉玲海菜(千葉L)も冬を越して覚醒した。
 
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