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「タケのサイドは狙われていた」久保建英にとって“最悪の試合”の問題点をスペイン人記者が指摘。「前半は彼のサポート体制が確立されていたが…」【現地発】

カテゴリ:海外日本人

アルベルト・モレン

2022年05月11日

後半はタケもチームもなす術なく、失点を重ねるだけだった

立ち上がりのビッグチャンスを逃すなどアギーレ体制2度目の先発でもインパクトを残せなかった。(C)Getty Images

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 グラナダ攻勢のプレッシングの強度に如実に表われていた。一方のマジョルカは後方からのビルドアップがままならず、敵陣に攻め込む機会も減少した。パスが回ってこない状況に痺れを切らしたタケは中盤まで下がって組み立てに絡もうとした。

 しかも、前述したように立ち上がりから頻繁に中に絞ってプレーしていた関係で、後方のマッフェオは高い位置に進出し、半ばウイング化していた。前半のように攻撃力を発揮できる展開であればそのポジション取りはプラスに作用するが、後半、守勢に回る時間が増え、タケが持ち場を離れるタイミングが早くなると、マッフェオの背後のスペースが守備の穴となり、マジョルカはボールを失うたびに、右サイドを繰り返しグラナダに狙われた。もうこうなると、タケもチームもなす術なく、失点を重ねるだけだった。
 
 グラナダでMVP級の働きを見せたのが40歳のベテランストライカー、ホルヘ・モリーナだ。2得点・2アシストの大暴れで、その老獪なプレーを前にマジョルカの守備陣は脆弱さを露呈する形となった。アギーレは守備再建を託され就任したが、その効果は現れていない。マジョルカはいよいよ危機的な状況に追い込まれた。

文●アルベルト・モレン
翻訳●下村正幸

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