【鹿島】逆転勝利の立役者! 2ゴールの土居が語る好調の理由

カテゴリ:Jリーグ

五十嵐創(サッカーダイジェスト)

2015年08月17日

「気持ちが表に出ている選手が、明らかに多くなった」

試合後にサポーターの待つスタンドへ登って挨拶。「また何度もあそこで話せるように活躍します、と言いました」。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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「あまりマイナスに考えてはいません。いろいろ見えてくることもあるので、考え方次第では成長できると思う。サブになっているから、試合に出られないからといって腐っていては、自分のためにチームのためにもならない。いかにチャンスが回ってきた時にチームのために結果を残せるかが大事だと思うので」
 
 チームへの献身性――。団結を重んじ、“ファミリー”とも称される鹿島がもっとも重視する部分だ。そうした気持ちは、チームメイトも変わらないと言う。
 
「俺がやってやろうとか、俺がチームのためにという選手が増えた。みんな思っていたと思いますが、それが表に出ている選手が明らかに多くなりました。それはプラスなことだし、続けていくべきだとも思います」
 
 戦術的な微修正が効果を発揮しているのは間違いないが、それ以上にメンタル面の変化がチームを上昇気流に乗せたのだ。前線からのアグレッシブな守備が機能しているのも、生命線であるSBを絡めたサイドアタックの迫力が増したのも、すべては「練習からみんなで声をかけあって」切磋琢磨し、精度を高めているがゆえ。「ゼロからのスタート」となったレギュラー争いがチーム全体の意識を変え、「全員の戦う姿勢がこういう結果を生んでいる」のである。
 
 仙台戦では土居が輝きを放ったが、「俺がやってやろう」と思っているのは彼だけではないだろう。バックアップとスタメンの垣根がなく、誰もがチームの勝利のために全力を尽くす。そうした献身的な姿勢が結果に結びつき、結果がまた自信を呼ぶ。
 
 今の鹿島は、まさに勝利のサイクルのなかにいる。
 
取材・文●五十嵐創(サッカーダイジェスト編集部)
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