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「語学学習×サッカー」の新アプリが人気な理由。パリSGに続きJクラブでも導入か?【独占インタビュー】

カテゴリ:ワールド

白鳥大知(ワールドサッカーダイジェスト)

2022年04月16日

音声AIが発音を判定してくれる。

『GOALアプリ』は選手が登場し、ゲーム感覚で語学が学べる。

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――その点、『GOALアプリ』はもう少し具体的というか、内容のイメージがつきやすい学習アプリですよね。私も使ってみましたが、シチュエーションが具体的だし、ゲーム感覚で学べる印象を受けました。
 
「ありがとうございます。それこそシチュエーションに関しては、かなり自信を持っています。単語をたた並べて覚えるのではなく、この場面ではこう喋るのが的確ですとか、実践的な活用法が学べるんですよ。様々なシチュエーションで4つの単語から答えを選択したり、自分の発音を判定してもらったり聞き直したり、いろいろなパターンで学習できます。しかもそれを、トップレベルの選手と一緒に楽しみながらできるんです」
 
――「耳で聞いて覚える」というのは、言語を学ぶうえで非常に重要なことですよね。
 
「まさに、その音声AIもこの『GOALアプリ』の特長の1つです。自分が喋ったものを録音して聞いてみると、思っていたイメージと違うこともあるんですよね。自分の声をAIが解析してくれて、『この発音がおかしいです』とか『この部分を意識しましょう』などの指摘をくれます。英語力に自信のある通訳の方でも発音にクセがあるみたいで、それも一発で見破られていました(笑)」
 
――それはすごい精度ですね! でも、とにかく喋って耳で覚えることは大事ですよね。仮に文法がおかしくても、的確な単語をしっかり発音すれば、意外と成立する会話もありますしね。
 
「とくに日本人は外国語を喋るのが苦手な人が多いですね。失敗したらどうしようとか、上手く伝わらなかったらどうしようとか、恥ずかしいとか、そういう風に考えて喋らない人が多い。でも、口に出してみないと、自分の発音の良し悪しはわからない。だからこっそり隠れて発音練習できるのでそういう意味でも、日本人に合っているアプリだと思います」
 
 
――『GOALアプリ』はパリサンジェルマンとライセンス契約を結んでおり、選手たちが登場します。これはどういった経緯で契約に至ったのでしょうか?
 
「イギリス本社のスタッフがパリサンジェルマンとのライセンス契約を成立させました。彼らはヨーロッパ中のクラブとパイプを持っています。『アリスター・スミスの加速学習サイクルを採用している』という謳い文句も大きいそうで、各クラブの反応は最初からかなり良いそうです。クラブ側も語学学習は、世界中にファン層を広げる意味でも抑えておきたい分野ですしね。単純にクッズを作りましょうとか、ライセンスを使ってビジネスをしましょうとかの話はいくらでもあると思うんですが、私たちはさらにその先まで見据えて提案しています。語学学習を通じて、常にファンとクラブが接点を持つことができますからね。子供はもちろん、大人のサポーター、さらには選手やクラブスタッフも活用できるスキームになっています」
 
――コーチングスタッフなんかも語学力が非常に重要視される時代ですしね。
 
「そうなんですよ。実際、イングランド・サッカー協会では指導者育成でも、『GOALアプリ』の元になっている加速学習サイクルの考え方が採用されているそうです。だから、このアプリも子供から大人まで幅広い層に使っていただけると思います。言語も英語、フランス語、スペイン語に対応していますしね。イギリス版ではアラビア語もあります」
 
――英語、フランス語、スペイン語というのは、やはり世界的な言語人気を考慮した結果ですか?
 
「その通りです。世界で学習されている第2言語のトップ3がこの3つですからね。日本でもまずそこから対応しようという話になりました。今後は対応言語も増やしていきたいですね。ヨーロッパ・サッカーはイングランド、スペイン、イタリア、ドイツ、フランスあたりがフォーカスされているので、そこで活用されている言語を増やしていくことありえますね。それと、日本市場を考えると、韓国語やタイ語が次のターゲットだと思っています。Jリーグにも韓国人やタイ人の選手が増えていますしね。言語を増やせば市場が大きくなるし、成長戦略も見えやすい」
 
――逆に言えば、日本語がイギリス版アプリに導入される可能性もあるということですか?
 
「あります。このビジネスの面白いところは、1つの言語を増やせば世界中でその言語を学べる可能性が広がるところです。日本軸で見ても、ここ10年ほどJリーグがアジア市場の開拓に動いているので、『GOALアプリ』はその手助けもできると思っているんですよ。例えば日本版アプリにタイ語が追加された場合、逆にタイ語アプリに日本語が追加できる。そうすると、日本人のサッカーファンはもちろん、タイ人のサッカーファンも喜んでくれると思うんですよね。単に言語を学ぶだけではなく、今後は情報発信やグッズ販売のスキームも入れていきたいと思っているので、大きなコミュニケーション・ツールにしていきたいです。放映権を売るとかはもちろん大事ですが、『GOALアプリ』はもっと地域に根付いたコミュニケーション・ツールにもなりうるんじゃないかなと私たち想像しています」
 
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