内容も結果も期待外れだった
予選の重要な試合が続くなか、森保には新しい選手を起用する余地はなく、経験豊富なベテランを頼りにした。酒井の欠場は彼には痛手だったろうが、オーストラリア戦は何かをテストする試合ではなかった。
ここまで苦しい予選を戦ってきた、お互いを熟知する選手を配して戦う。「苦しい」と言ったのは、日本がスタートで躓いたからだ。日本は『ルモンターダ(スペイン語でカムバックの意)』を果たさねばならなかった。
森保は予選を通して困難と闘い続けた選手たちを信頼した。彼らには経験がある。中盤の構成が固まって以降の彼にとってのベストチームは、この予選を通じて使い続けた11人だった。
以上がオーストラリア戦の総括だが、続くベトナム戦は……、明らかになったのは、完璧なバランスがとれているように見えたマシンも、実はとても危ういということだった。オーストラリア戦では優れたパフォーマンスを見せた日本だが、その均衡はベトナム戦では脆くも崩れてしまった。
予選突破はすでに決まっていた。目標は達成され、グループ1位を賭けた戦いだけが残っていて、スポーツ面でのモチベーションをチームに与えていた。他には日本の観衆の前で、ワールドカップ出場を祝うという目的もあった。それもまた大きなモチベーションだ。さらに監督には、これまで出場の機会がなかった選手たちにプレーの機会を与え、グループを活性化させるというモチベーションもあった。
ここまで苦しい予選を戦ってきた、お互いを熟知する選手を配して戦う。「苦しい」と言ったのは、日本がスタートで躓いたからだ。日本は『ルモンターダ(スペイン語でカムバックの意)』を果たさねばならなかった。
森保は予選を通して困難と闘い続けた選手たちを信頼した。彼らには経験がある。中盤の構成が固まって以降の彼にとってのベストチームは、この予選を通じて使い続けた11人だった。
以上がオーストラリア戦の総括だが、続くベトナム戦は……、明らかになったのは、完璧なバランスがとれているように見えたマシンも、実はとても危ういということだった。オーストラリア戦では優れたパフォーマンスを見せた日本だが、その均衡はベトナム戦では脆くも崩れてしまった。
予選突破はすでに決まっていた。目標は達成され、グループ1位を賭けた戦いだけが残っていて、スポーツ面でのモチベーションをチームに与えていた。他には日本の観衆の前で、ワールドカップ出場を祝うという目的もあった。それもまた大きなモチベーションだ。さらに監督には、これまで出場の機会がなかった選手たちにプレーの機会を与え、グループを活性化させるというモチベーションもあった。
だが、内容も結果も期待外れだった。それが実質的には何の意味も持たないとはいえ、グループ1位で終えることにも失敗した。森保はリザーブのメンバーでもベトナムに勝てると考えていた。そして現実のコーチングでは、彼は後半から伊東(純也)を投入し、最後の30分間に守田と南野、田中を送り込んだ。それは彼が試合に勝ちたかったからだ。
日本は67%ボールを保持し、ベトナムの1本に対し23本のシュートを放った。すべての数字が日本の優位を示していた。にもかかわらず1点しかゴールを決められなかったのは、ゴール前でのフィジカルの強さを欠いていたからであり、全体的な強さも足りなかったからだ。効率も悪かった。他方でベトナムは守備に専念した。後ろで守りを固めていたから、日本は常にチャンスを作り出した。
見ていて思い出したのがイタリア対北マケドニアだった。まったく同じ様相を示したが、違いは日本がすでに突破を決めていたのに対し、イタリアは予選で敗退したことだった。サッカーとはこういうものだと認めねばならない。日本が100回勝っていてもおかしくない内容だったが、サッカーの神様は試合を引き分けにした。
ベトナムには望外の成果であり快挙だ。日本にとっては低調なパフォーマンスであり、予選突破に影響はなかったが、さまざまな課題を突きつけられた結果だった。チームにはまだまだ修正が必要であることを。
【PHOTO】日本はスペイン・ドイツと同組!カカ、ピルロらレジェンドが集結したカタール・ワールドカップ抽選会の厳選ショットを紹介!
日本は67%ボールを保持し、ベトナムの1本に対し23本のシュートを放った。すべての数字が日本の優位を示していた。にもかかわらず1点しかゴールを決められなかったのは、ゴール前でのフィジカルの強さを欠いていたからであり、全体的な強さも足りなかったからだ。効率も悪かった。他方でベトナムは守備に専念した。後ろで守りを固めていたから、日本は常にチャンスを作り出した。
見ていて思い出したのがイタリア対北マケドニアだった。まったく同じ様相を示したが、違いは日本がすでに突破を決めていたのに対し、イタリアは予選で敗退したことだった。サッカーとはこういうものだと認めねばならない。日本が100回勝っていてもおかしくない内容だったが、サッカーの神様は試合を引き分けにした。
ベトナムには望外の成果であり快挙だ。日本にとっては低調なパフォーマンスであり、予選突破に影響はなかったが、さまざまな課題を突きつけられた結果だった。チームにはまだまだ修正が必要であることを。
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