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ドバイカップ優勝のU-21代表でA代表に推薦したい選手は? 最も近いのは大岩ジャパンの“舵取り役”

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2022年04月03日

A代表を目指すうえで自チームでのレギュラー定着は必須

荒木は攻撃で持ち味を存分に発揮。しかし守備では課題を露呈した。写真:松尾祐希

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 また、見逃せないのが藤田の統率力。U-23クロアチア代表との初戦(〇1-0)とU-23サウジアラビア代表との優勝決定戦(〇1-0)でキャプテンマークを巻き、“大岩ジャパン”のリーダー役を全う。選手への気配りや声掛けはもちろん、主審に対してもキャプテンとして意見を伝えるなど、そうした振る舞いもU-21代表の中ではずば抜けていた。

 ただ、藤田も横浜で今季ここまで、リーグ8試合中3試合しか先発出場を果たしていない。成長曲線を加速させて早期のA代表入りを目指すのであれば、レギュラー定着は必須だ。

 そのほかでは、鈴木が安定したパフォーマンスを見せていた。所属クラブではレギュラーを張っており、実績は申し分ない。だからこそ、求められるのは結果だろう。

 鈴木は攻撃の選手だ。今大会でも身体の強さを生かした突破で局面を打開する場面もあったが、得点には絡めていない。課題を本人も理解している。「A代表の大事な試合が海外であったとしたら、そういうところでパッとパフォーマンスを出せないと結局は評価されない」とは鈴木の言葉。さらなる成長を果たすためには結果が重要になる。
 
 逆に鈴木とともに1月のA代表候補合宿に参加した経験を持つ荒木は、今大会で結果を残した。ここぞという場面でアイデアに富んだパスを供給。クロアチア戦では芸術的なラストパスで先制点をお膳立てし、ネットを揺らした小田裕太郎(神戸)からも「イニエスタかと思った」と賛辞を送られるほど素晴らしいアシストだった。

 だが、守備では強度不足を露呈。スタメン出場を果たしたU-23カタール代表との第2戦(〇2-0)はトップ下、サウジアラビア戦では途中から出場して左サイドでプレーしたが、いずれも球際で物足りなさを感じさせた。攻撃面でセンスを感じさせる一方で、守備面を考えると起用法が限定される印象が強い。攻撃でも守備でもチームに貢献できる選手になることが、A代表入りへの近道になるはずだ。

 現状ではA代表に相応しい選手はいない。しかし、東京五輪世代も発足当初はA代表でプレーできそうな選手はほとんどいなかった。海外遠征や所属クラブで経験を高めながら、力を蓄えた先に掴み取ったのだ。今まだ非力かもしれないが、可能性は無限大。ドバイカップを経て、今後彼らがどのようなプレーを見せるのか注目したい。

取材・文●松尾祐希(フリーライター)

【PHOTO】2024年のパリ五輪を目指し“大岩ジャパン”が始動!
 
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