【森保ジャパン通信簿】最終予選の出場全選手を査定。MVP級の働きをしたのは?

カテゴリ:日本代表

本田健介(サッカーダイジェスト)

2022年03月30日

4戦連発のアタッカーが森保ジャパンを救う

中盤では田中ら新たな戦力も登場。大きな収穫もあった。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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■MF
遠藤 航 [評価〕A

9試合(先発9試合)・0得点
平均採点:6.11
当初はボランチの一角、4-3-3への布陣変更後は不動のアンカーとして中盤の強度を上げた。吉田不在時にはキャプテンマークを巻くなど、まさに森保ジャパンの軸であり、中盤で組む田中、守田との連係も日々、向上。本大会でもキーマンになるはず。

柴崎 岳 [評価〕C
7試合(先発5試合)・0得点
平均採点:5.25
大きく運命を変えたのは第3戦のサウジアラビア戦での失点につながるパスミス。早くも2敗目を喫したチームは続くオーストラリア戦で4-3-3の布陣変更を選択し、ボランチのレギュラーからベンチを温める時間が増えた。それでもピッチに立てば戦う姿を示し、勝利のために走った。今後必要なのは4-3-3で自らの持ち味を生かす方法だろう。

原口元気 [評価〕C
9試合(先発2試合)・0得点
平均採点:5.38
柴崎とともにベンチで過ごす時間が長かったものの、常に臨戦態勢を保ち、周囲に刺激を与えた。残念だったのは目に見える結果が残らなかった点。それでも指揮官のなかでは貴重なカードになっていた。インサイドハーフで先発した最終戦のベトナム戦では、吉田のゴールにつながるシュートを放つ。

鎌田大地 [評価〕D
3試合(先発2試合)・0得点
平均採点:5.00
最終予選前までは4-2-3-1のトップ下として攻撃を引っ張る貴重な存在だったが、先発するも敗れたオマーン戦やサウジアラビア戦を経て、徐々にチーム内での序列が下降。4-3-3採用の影響もあってメンバー外も増えた。能力は申し分ないだけにここからの挽回に期待したい。最終予選だけで見れば「D」評価になってしまうか……。

伊東純也 [評価〕S
9試合(先発8試合)・4得点
平均採点:6.39
まさに森保ジャパンの救世主だ。2勝2敗で迎えたオマーン戦から4試合連続ゴールでチームを連勝街道に導いた。右ウイングで自慢のスピードを生かし、サウジアラビア戦のビューティフルゴールを含めて高い決定力も誇示。今の森保ジャパンの攻撃から彼を外すことは考えられない。
久保建英 [評価〕C
4試合(先発2試合)・0得点
平均採点:5.75
4-2-3-1のトップ下で先発した第2戦の中国戦では攻撃を活性化。“らしさ”を示したが、2度目のスタメン出場を果たした最終戦のベトナム戦では4-3-3の右ウイングで苦戦。中央に移ってからは復調した印象だっただけに、やはり彼が本領発揮できるのはトップ下か。チームとしてもその生かし方を模索したい。

南野拓実 [評価〕B
8試合(先発7試合)・1得点
平均採点:5.81
日本の10番は第8戦のサウジアラビア戦で貴重な先制ゴールをマーク。森保監督からの信頼も厚かった。ただ他の試合では決定機を仕留め切れないシーンも。4-3-3の左ウイングとして中に入るプレーを特長とし、変化を生んだが、より周囲と連係を深める必要性もあるか。

堂安 律 [評価〕D
2試合(先発0試合)・0得点
平均採点:5.50
久保らとともに昨夏の東京五輪を経て、A代表での活躍が期待されたが、今最終予選は2試合の出場に止まり、先発はゼロ。4-3-3変更の影響を受けたひとりでもあり、ここからさらにアピールしたいところ。

守田英正 [評価〕A
7試合(先発5試合)・0得点
平均採点:6.29
川崎時代のチームメイト、田中とともに中盤のクオリティを一段引き上げた、今予選を振り返るうえで欠かせない存在だ。4-3-3のインサイドハーフとしてパスを出し入れし、相手の動きを見ながら対応。アンカーの遠藤を含めた“不動のトライアングル”を形成した。

田中 碧 [評価〕A
7試合(先発6試合)・1得点
平均採点:6.43
救世主と言えば伊東だろうが、この男の貢献度も計り知れない。1勝2敗で後がなかったホームのオーストラリア戦で新システム4-3-3のインサイドハーフに守田とともに抜擢されると、期待に応えるゴール!! その後も中盤をコーディネートし、戦術上のキーマンとなった。“川崎らしさ”を象徴する選手だ。

三笘 薫 [評価〕S
3試合(先発1試合)・2得点
平均採点:6.83
A代表デビューとなった昨年11月のオマーン戦で途中交代から挨拶代わりのアシストを記録すると、圧巻だったのは年明けの大一番、オーストラリア戦での出色のプレー。スコアレスの84分からピッチに立つと、89分に山根のクロスからゴール!! そしてアディショナルタイムには自慢のドリブルで相手を次から次にかわして圧巻の追加点。日本にワールドカップ出場をもたらし、一躍、時の人となった。

旗手怜央 [評価〕D
1試合(先発1試合)・0得点
平均採点:5.00
年明けの川崎からセルティックへの移籍で評価をより高め、最終戦のベトナム戦で嬉しいA代表デビュー。しかし、チームとしてガラッとメンバーを代えたなかで、インサイドハーフとしてなかなか持ち味を示せずに前半のみで交代。ほろ苦い一戦となった。しかし、この経験が必ず今後に生きるはず。

 
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