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三笘薫のドリブルは、なぜいとも簡単に相手を抜き去れるのか?「僕が止めるとしたら…」市川大祐が見た豪州戦

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2022年03月28日

三笘選手の活躍以外に注目してほしいのは…

市川氏は、オーストラリア戦で山根(16番)らこれまで出場機会が少なかった選手たちの貢献にも注目した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 三笘選手をはじめ攻撃陣の活躍に目を奪われてしまいますが、オーストラリア戦ではもうひとつ注目してほしいポイントがあります。それは日本の守備力です。

 アジア最終予選では9試合で3失点。初戦のオマーンに喫したクロスボールからの失点以外は、サウジアラビア戦のミスから許したゴールと、オーストラリアに日本のホームで決められた直接FKだけ。特に、1勝2敗で迎えたホームのオーストラリア戦から守備の意識が変わったように感じます。球際の強さや、周りの選手のこぼれ球へのカバーリングの意識が高くなった事で、連続して連動した守備が多くみられるようになりました。

 自分のラインを越された後のプレスバックでボールを挟んで奪い取ったり、素早くポジションを戻して前向きの守備が増えたのが大きいです。今回のアウェーでのオーストラリア戦でも判定に助けられたシーンはありましたが、無失点に抑えました。前回対戦時から変わった守備意識がチームに浸透してきたことが結果に繋がったと言えるでしょう。

 球際の強さなど、個々のレベルが高いのはもちろんですが、これまで重宝されていた冨安健洋選手と酒井宏樹選手が不参加で、板倉滉選手、山根視来選手が出ていましたが、守備面で大きな問題はありませんでした。誰が出てもチームの根幹となる守備が機能しているのは日本の強みとも言えるでしょう。
 
 ワールドカップ出場を決めたことで、これからの課題はベースの守備を維持しながらどれだけ攻撃力を高められるか。次戦のベトナム戦では、今回ベンチだった久保建英選手などにも期待したいですね。

 負傷などもあって今回招集されなかった選手や、東京五輪世代、さらにその下の世代など、ここからはワールドカップ出場をかけたサバイバルレースが始まります。各選手には、それぞれのクラブで活躍し、アピールしてもらいたいです。

【著者プロフィール】
市川大祐(いちかわ・だいすけ)/1980年5月14日、静岡県出身。現役時代は日本代表の右サイドバックとして活躍したクロスの名手。1998年に17歳でA代表デビューすると、2002年の日韓W杯でも活躍。アカデミー時代から過ごした清水ではクラブ歴代3位となる325試合に出場した。2016年に現役引退後は指導者の道に進み、現在は清水エスパルスJr.ユースU-15で監督として活躍中。

【独自映像】ベトナム戦のスタメン判明!?急遽フルメニュー公開となった日本代表トレーニング!

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