不測の事態が影響し今季初黒星の仙台。収穫は出場機会を得た若手の奮闘

カテゴリ:Jリーグ

小林健志

2022年03月27日

必ずチームにとってプラスとなるはず

 ただ、このような非常事態に大曽根や鎌田といった若手選手を大胆に起用したことについて、村上コーチは「スタートも交代選手も(原崎)監督とコミュニケーションを取って決定しました」と語った。特に後半に攻撃のリズムを作った鎌田に関しては「(鎌田)大夢は今回、サイドハーフで良いプレーをしてくれました」と評価していた。

 兄のMF鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)と同じく天才肌。前所属の福島では昨季J3全試合出場を果たした鎌田は、J2での初実戦に手応えを感じた様子で、「いつも通りの自分らしいプレーをすればリズムが変わるかなと思ったので、サッカーを楽しもうと思って、その結果、何回か良い形を作ることができたので良かったです」と語る。「特に指示は無かったのですが、本当にボールに触りたいと思って、なるべくボールに近いところで相手を見ながら動いたら、いろんなところに行っていました」と左サイドだけでなく、中央や右サイドなどにも顔を出し、必死にボールを呼び込もうとしていた。
 
 ここまで負け無しと好調の仙台だったが、今節はセットプレーで2失点してしまったのを含め、明らかにコンディション不良、準備不足で敗戦は仕方がなかった。それでもようやく出場機会を得た若手の台頭は、長い目で見れば選手層が厚くなり、必ずチームにとってプラスとなるはず。まだまだJ2は序盤戦。シーズンの早い段階で若手選手を起用し、経験を積ませたことを今後のチームマネジメントに生かせれば、J1昇格争いで優位に立てるはずだ。

取材・文●小林健志(フリーライター)

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