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大迫の代役は誰? 現実的には南野か。問われる指揮官の手腕。漂う停滞感を打破するには東京五輪世代の抜擢も一案

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2022年03月20日

浮上する最後のシナリオは南野

森保監督の慎重さは誰もがよく理解するところ。だが漂う停滞感を打破するためには……。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 ただ、懸念要素があるとすれば、上田も林も最終予選のピッチには一度も立っていないこと。しかも今回はW杯切符がかかる最重要ゲームだ。万が一、負けるようなことがあれば、日本はグループ3位に転落し、29日の最終戦・ベトナム戦で勝ってもオーストラリアを上回れないという最悪のシナリオも起こり得る。

 となれば、森保監督もそうそうリスクを冒すことはできない。できるだけ実績・信頼のある人材を投入したいと強く願うはずだ。

 そうしたなか、浮上する最後のシナリオは、南野拓実(リバプール)のトップ起用。この可能性は捨てきれない。その場合、左サイドに原口元気(ウニオン・ベルリン)や浅野拓磨(ボーフム)、三笘あたりを抜擢することになるが、原口や浅野はロシアW杯出場を決めた2017年8月のオーストラリア戦を経験した強みがある。

 南野を左に配置した時よりも推進力や機動力が高まり、長友との縦関係も構築しやすくなりそうだ。手堅い森保監督がここ一番で選ぶのは、やはりこの形ではないか。そう思えてきて仕方ないのだ。
 
 いずれにせよ、本大会が7か月後に迫った今、大迫1人に頼る状況から脱却しなければならないのは紛れもない事実だ。2016年11月のサウジ戦で彼がエースに躍り出てから5年半が経過している。ロシアW杯でも大活躍した31歳の絶対的FWが相手から徹底マークされるのは目に見えている。

 大迫自身も壁を超えるためのさらなる努力が求められるが、上田や前田、林といった20代半ばのストライカーを柔軟に使えてこそ、日本代表は新たな領域に到達できる。南野を緊急避難的に前へ上げることで勝利への道は開けるのかもしれないが、ここは思い切って東京五輪世代を抜擢するのも一案。彼らがW杯切符獲得という貴重な体験をすることで、日本代表の士気も確実に上がる。そういったメリットも視野に入れるべきだ。

 森保監督の慎重さは誰もがよく理解しているが、日本サッカー界に漂う停滞感を打破すべく、そろそろ思い切った采配をしてもいい頃。ここで勝負に出られるか否か……。今こそ指揮官の手腕が問われる。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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