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大迫の代役は誰? 現実的には南野か。問われる指揮官の手腕。漂う停滞感を打破するには東京五輪世代の抜擢も一案

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2022年03月20日

最終予選の実績でアドバンテージがあるのは前田

(左上から時計回りで)南野、上田、林、前田。大迫不在の1トップは誰が務めるのか。写真:金子拓弥 (サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 2022年11月開幕のカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選もいよいよ大詰め。7大会連続出場に王手をかけている日本代表は3月24日、敵地シドニーでオーストラリア代表との大一番を迎える。

 先月開幕したJリーグで長友佑都(FC東京)が一度も左サイドバックで先発出場していなかったり、欧州組のセンターバック冨安健洋(アーセナル)の怪我が再発するなど不安要素は少なくなかったが、森保一監督は招集可能な主力組を全て呼んだ。

 ところが、遠征直前に最終ラインの主軸の1人である酒井宏樹(浦和レッズ)が負傷。不参加となった。加えて絶対的な1トップの大迫勇也(ヴィッセル神戸)も怪我のため辞退というショッキングな出来事が発生。チームに暗雲が立ち込めている。

 とりわけ、大迫に関しては、3月2日の横浜F・マリノス戦で右足を裂傷。15日のACLプレーオフのメルボルン・ビクトリー戦で復帰した時点でも先行きが危ぶまれていた。それでも19日の清水エスパルス戦に先発。森保監督もホッと胸をなでおろしたはずだった。

 だが、日本出発直前に参加断念が決定。代役としてA代表未経験の林大地(シント=トロイデン)が追加招集されることになったのだ。

 となると、最前線の選択肢は、今季J1で3ゴールの上田綺世(鹿島アントラーズ)、爆発的スピードで敵陣に迫れる前田大然(セルティック)、ベルギーでタフさを増す林のいずれかというのが順当だろう。

 最終予選の実績でアドバンテージがあるのは前田。東京五輪までは左サイド要員と位置づけられていたが、中国・サウジアラビアとの前回シリーズで続けて後半から出場。「大然に求めるのはズバリ得点」という指揮官の指令を受けて、猛然とゴールに向かい続けた。残念ながら結果こそ出なかったが、得意のハイプレスで敵を脅威に陥れたのは確かだ。
 
 その後、クラブではリーグ戦で8試合・3得点、カップ戦で2試合・1得点という明確な数字を残していて、攻撃にダイナミズムをもたらし続けている。ただ、前線で起点を作るという大迫が果たす重要なタスクを考えると、やや見劣りする部分も否定できない。彼をスタートから使うという可能性は高くないのかもしれない。

 となると、上田か林の2択。このうち上田は19日の湘南ベルマーレ戦でも得点を挙げており、絶好調なのは間違いない。レネ・ヴァイラー新監督の信頼も勝ち得ていて、大舞台でも十分、戦えそうな気配だ。

 一方の林も2022年突入後はリーグ戦で4得点と気を吐いている。東京五輪でサポートメンバーからレギュラーの座をつかみ、前線で堂々とタメを作り、ターゲットマンの役割を果たしたことを踏まえても、国際舞台での働きは計算できると見ていい。

 今のA代表には東京五輪組の遠藤航(シュツットガルト)や田中碧(デュッセルドルフ)、吉田麻也(サンプドリア)らがいて、2人にとってやりづらい環境ではない。時間帯や状況によって三笘薫(ユニオン・サン=ジロワーズ)や旗手怜央(セルティック)、中山雄太(ズウォーレ)らが出てくれば、よりスムーズな連係が期待できそうだ。
 
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