「ナカヤマは鷲のようだ!」現地実況も唸った劇的弾の中山雄太。ズウォーレを急浮上に導くリベロへのコンバートに手応え「ガラッと変わった」【現地発】
カテゴリ:海外日本人
2022年02月21日
「ボールが良ければ、決められる自信があった」
そして、いよいよ日本メディア向けのインタビューである。まずはゴールシーンを振り返ってもらった。
「前半、僕のところにいいボールが来たんですが、(近くにいた味方に)触られちゃったんで、『また、あそこにボールが来てくれればな』と思っていました。最後の時間帯は全員が前に行っていたので、相手(の守備)もそこに集中すると思っていた。ボールが良ければ、決められる自信があったので、『ボール、来てくれ』と思っていたら、良いボールが来ました」
昨年11月21日のフェイエノールト戦以降、ディック・スフローダー監督が指揮を執るズウォーレは、4バックから5バックへシステムを変更。それに伴い、中山は左サイドバックからリベロにコンバートされた。
守備面での空中戦の強さは、指揮官のお墨付き。フローニンへン戦では、雨に濡れたピッチに足を滑らせ浮き球を処理しそこないピンチを招いたが、「ふだんのユウタなら10回あったらすべて処理しているボール」と、スフローダー監督は単なるハプニングと捉えていた。
また、オランダ・メディアが「中山のコンバートによって、ズウォーレはビルドアップがよくなった」と報じているように、長短のパスを織り交ぜながら、最後尾から攻撃の組み立てのタクトを揮っている。
「前半、僕のところにいいボールが来たんですが、(近くにいた味方に)触られちゃったんで、『また、あそこにボールが来てくれればな』と思っていました。最後の時間帯は全員が前に行っていたので、相手(の守備)もそこに集中すると思っていた。ボールが良ければ、決められる自信があったので、『ボール、来てくれ』と思っていたら、良いボールが来ました」
昨年11月21日のフェイエノールト戦以降、ディック・スフローダー監督が指揮を執るズウォーレは、4バックから5バックへシステムを変更。それに伴い、中山は左サイドバックからリベロにコンバートされた。
守備面での空中戦の強さは、指揮官のお墨付き。フローニンへン戦では、雨に濡れたピッチに足を滑らせ浮き球を処理しそこないピンチを招いたが、「ふだんのユウタなら10回あったらすべて処理しているボール」と、スフローダー監督は単なるハプニングと捉えていた。
また、オランダ・メディアが「中山のコンバートによって、ズウォーレはビルドアップがよくなった」と報じているように、長短のパスを織り交ぜながら、最後尾から攻撃の組み立てのタクトを揮っている。
監督が代わり、チーム戦術も大きく変化した。これまでのズウォーレは、大事にボールを回しながらゲームをコントロールするサッカーを志向していたが、スフローダー監督は前線からアグレッシブにプレッシングをかける戦術をチームに落とし込んだ。専門誌は「ロジャー・シュミット率いるPSVよりズウォーレのプレッシングの方が効いている」と論じている。そのことは、中山も知っていた。
「それはデータとしても共有されています。監督がチームに持ってきたサッカーに対し、全員が信じてやっている。監督の練習での落とし込み方がすごく、今、それがしっかり活きています。勝っても負けても反省し、次に活かしていくことが、勝点を積み重ねながらできている。だから、チームとして常にポジティブに課題に取り組むことができる。こういうことを言うと、いろいろ言われそうですが、監督が代わって本当に(チームが)ガラッと変わったなと思いますね」
前節はカンブール相手に4−3という壮絶な打ち合いを制し、チームのムードが最高潮に達した。そのことが、久しぶりの有観客試合のムードを高め、最終的に中山のゴールで勝点1を奪うことにもつながった。まだ最下位に留まっているものの、ズウォーレは17位のスパルタと勝点で並んだ。
「結果がもたらす影響というのは、本当に大きい。監督自身が慢心しない雰囲気を作っています。例えば、試合の次の日に反省して、こうしてこうだというのがある。間違いなく、良いサイクルになっていると、僕は思います」
日本代表では左サイドバックを務める中山は、オランダではリベロとして新たな境地を開こうとしている。
取材・文●中田徹
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「それはデータとしても共有されています。監督がチームに持ってきたサッカーに対し、全員が信じてやっている。監督の練習での落とし込み方がすごく、今、それがしっかり活きています。勝っても負けても反省し、次に活かしていくことが、勝点を積み重ねながらできている。だから、チームとして常にポジティブに課題に取り組むことができる。こういうことを言うと、いろいろ言われそうですが、監督が代わって本当に(チームが)ガラッと変わったなと思いますね」
前節はカンブール相手に4−3という壮絶な打ち合いを制し、チームのムードが最高潮に達した。そのことが、久しぶりの有観客試合のムードを高め、最終的に中山のゴールで勝点1を奪うことにもつながった。まだ最下位に留まっているものの、ズウォーレは17位のスパルタと勝点で並んだ。
「結果がもたらす影響というのは、本当に大きい。監督自身が慢心しない雰囲気を作っています。例えば、試合の次の日に反省して、こうしてこうだというのがある。間違いなく、良いサイクルになっていると、僕は思います」
日本代表では左サイドバックを務める中山は、オランダではリベロとして新たな境地を開こうとしている。
取材・文●中田徹
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