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「初めて組んだ11人」での快勝劇! 新生グランパスがぶっつけ本番の初陣で見せた未完の新スタイル

カテゴリ:Jリーグ

今井雄一朗

2022年02月20日

チーム作りはまだ初期段階。実戦をこなすほど改善点は見えてくる

攻守の舵取り役を担ったレオ・シルバ。熟練の技でチームを操った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 もちろん課題も多くある。新加入CBのチアゴは前に出て行く守備はめっぽう強いが、パスミスが多くチームのノッキングも多く招いていた。彼の勢いのあるディフェンスは良いところも多いが、ややルーズなところもあって周囲のサポートが欠かせない。また神戸は序盤、やや長めのボールを使って名古屋のプレッシャーをかわしていた傾向があったが、勢いをすかされたことも立ち上がりの低調さの要因の一つではあっただろう。サイド攻撃もまだまだ改善の余地があり、先制点のような重厚かつ速い攻撃はまだそれほど多くない。
 
 それらは伸びしろである一方で、今後どれだけクオリティを上げていけるかというチャレンジにもなってくる。シンプルなだけでは戦えず、相手の分析は1試合ごとに深まる。長谷川監督は「もっと自信をもってやり続ければ、さらに良くなる」としながらも、「抑えに来られた時にチームとしてどうするのかということは考えていかなければ」とも言った。チーム作りはまだまだ初期段階だ。実戦をこなせばこなすほど、改善点は見えてくる。

 しかしながら新体制初戦を2-0で勝ちきるのは上々の結果だ。新キャプテンの稲垣は「本当に初戦とは思えないような、みんなが同じ画を描きながら90分間やれた」と笑顔を浮かべ、勝ち方にも一定の手応えを感じていた。勝てば反省もポジティブな取り組みに変わる。ましてや苦しいプレシーズンを送ったチームなら、その追い風も強くなるというもの。意図して表現できた新たなスタイルでの勝利は、次戦以降の名古屋に大きな勇気を与えたに違いない。

取材・文●今井雄一朗(フリーライター)

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