2022年版の広島は過去のイメージを大きく払拭するもの
当然、まだプレッシャーの掛け方についても洗練されていないし、ボールを奪いきるスキルもまだまだ。スプリントを仕掛けてもかわされ、体力を消耗してしまう事象も起きている。特に懸念されるのは、前にかかった瞬間に裏にボールを蹴り出され、一気のカウンターを食らってしまうこと。
ただ、その現実は選手たちも理解している。塩谷司は「90分全ての時間で前からいけるわけではない。メリハリをつけつつ、プレスをかけるタイミングを図ることは大切で、そのスイッチを入れるところはチームとして合わせないといけない」と語り、佐々木翔は「しっかりと寄せていれば(自在に)蹴られることもないし、やられた時は後ろの選手としての「個」の強みの見せどころ」と自信を見せる。
ボールを持っている時はもちろん、持っていない時も攻撃的。キャンプで見せている2022年版の広島サッカーは過去のイメージを大きく払拭するもの。このサッカーを公式戦でどこまで表現し、結果を出せるか。期待は高まる。
文●中野和也(紫熊倶楽部)
ボールを持っている時はもちろん、持っていない時も攻撃的。キャンプで見せている2022年版の広島サッカーは過去のイメージを大きく払拭するもの。このサッカーを公式戦でどこまで表現し、結果を出せるか。期待は高まる。
文●中野和也(紫熊倶楽部)