• トップ
  • ニュース一覧
  • 「今年は守備が弱い」に奮起!殊勲のヘッド2発、青森山田DF丸山大和の際立つ勝負強さと枯れていた試合後の声

「今年は守備が弱い」に奮起!殊勲のヘッド2発、青森山田DF丸山大和の際立つ勝負強さと枯れていた試合後の声

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2022年01月08日

「今年は守備が弱い」と言われるのは、悔しいけど覚悟はしていた

青森山田の5点目となるゴールを決めた丸山。2得点を挙げ、守っても無失点に貢献した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 丸山の勝負強さは1年を通して本当に際立っていた。その中でインターハイ決勝後に彼が発した言葉が深く印象に残っている。

「延長戦で絶対に決着をつけたいと思っていた。いつもはあそこに飛び込まないのですが、空いていたので思い切って入ったら颯太がいいボールを上げてくれた。2ゴールできたのは嬉しいですが、僕らが失点をしなければもっと楽な戦い方ができた。そこは悔しいです」
 
 王者のCBとしての自覚。実は春先から「今年のチームは守備面が課題」と言われていた。それに対し、丸山も薄々そう思われていることに気付いていた。春のサニックス杯で新チームが立ち上がったばかりの頃に話を聞くと、「昨年は藤原優大(SC相模原)さんがいて安定感が凄かったですし、ディフェンスラインの4人が卒業したことで、『今年は守備が弱い』と言われるのは悔しいけど覚悟はしていました。だからこそ、僕と三輪(椋平)がここからもっと成長して『青森山田のストロングは守備にある』と言われるようにしたいです」と決意を固めていた。

 だからこそ、彼はこの1年間、三輪と共に青森山田の不動のCBとして堅守を築き上げ、インターハイ優勝、プレミアEAST優勝、そして4年連続の選手権ファイナリストという偉業達成に貢献できた。守備面での成長があるからこそ、丸山の攻撃面での勝負強さが存分に発揮されている。

 試合後のヒーローインタビューで彼の声は枯れていた。それだけ大勝の中でも最後まで気を緩めることなく最終ラインから声を出し続けたのだろう。

「自分たちの目標は三冠」

 そう語ったように、今、彼が見つめているのは青森山田史上初の三冠。準決勝同様に無失点に抑えた上で、隙があれば自分で決める。最終ラインに君臨する自らの真価を高校最後の試合で証明してみせる。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)

【動画】松木玖生のライナークロスから丸山大和のドンピシャヘッド!
【関連記事】
「モンスターすぎる」青森山田の10番・松木玖生の圧巻ゴラッソに喝采!「ほんとに高校生?」
エース松木玖生は三度目の正直なるか? 青森山田が高川学園を6-0で破り4大会連続の決勝進出【選手権・準決勝】
「小嶺先生のような指導者に――」青森山田の黒田監督が追悼の意。「国見の全盛期を担うぐらいの責任で」【選手権】
様々な想いを背負って決勝を戦う大津… 山城監督が関東一の棄権、小嶺監督逝去を受けて心境を語る
【高校サッカー勢力図】2021選手権出場プレーヤー・出身都道府県ランキング!! あなたの出身地は何位?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ