【柏】工藤壮人――エースナンバー9の新たなスタート

カテゴリ:Jリーグ

小田智史(サッカーダイジェスト)

2015年07月22日

「ゴールを決めて、(僕がCFだと)他の選手を納得させられればいい」

自分なりの「9番像」を築いていくとともに、チームの中心に立つエースとして、ゴールを積み重ねていくことが次なる目標だと工藤は言う。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 もっとも、当然すべてに満足しているわけではない。チームに目を向ければ、2試合連続して1-0で勝利したとはいえ、ボール支配率が横浜戦では39パーセント、川崎戦では42パーセントと、第1ステージの平均値(リーグ2位の57.7パーセント)を大きく下回り、相手に押し込まれる時間が長かった点は修正が必要だと話す。
 
「仙台戦を含めて今後は、守備から攻撃にスムーズに移れるか、チームとしてどうボールを運んでいくかを重点的にやっていく必要がある。1点取ってそれを守り切るのはウチのスタイルじゃないし、限界がある。パス回しで敵のプレスをいなして、相手がイライラするような時間を作っていきたい」
 
 そして、ついに新戦力エデルソンとのCF争いも幕を開けようとしている。相手は2013年のブラジル全国選手権得点王の肩書きを持つ“大物”。それでも、やすやすとエースの座を明け渡すつもりは毛頭ない。「ポジションや起用法は監督が決めること」と前置きしつつも、引き締まった表情でポジション争いへの想いを口にする。
 
「個人的にはCFで出場して結果を残せているので、このポジションを奪われたくないという気持ちは強い。このまま僕がセンター(CF)にいて、他の選手がサイド(ウイング)という形を、ゴールを決めることで他の選手やサポーターに納得させられればいい。アピールし続けることが、僕がCFで出続けるためのポイントになると思います。
 
 チームとしても、ゴールでチームを引っ張っていく、エースストライカーが必要だと思う。今7得点ですけど、それを僕自身が担って、得点を積み重ねていくことが今の目標」
 
 第2ステージ優勝という青写真に向かって、自分らしく戦っていく――。工藤が「レイソルの9番」としての新たな矜持を手にした時、“太陽王”はいっそう逞しい姿へと進化するだろう。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)

「KASHIWA REYSOL NO.1 GOAL GETTER」と刻まれた記念Tシャツを着てサポーターの声援に応える工藤。「もっともっとゴールを取り続けて、次に出てくる選手たちが追い越せないと思わせたい」と語る。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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