【J1採点&寸評】柏×川崎|工藤の先制ゴールを守りきった柏が2試合連続の無失点勝利!

カテゴリ:Jリーグ

鈴木潤

2015年07月20日

2試合連続の決勝弾を放った工藤。前線からの守備も光る。

【警告】柏=なし 川崎=車屋(12分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】桐畑和繁(柏)

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【試合内容】
 互いにパスをつなぎながら攻撃を仕掛けるスタイルを標榜するチーム同士の対戦は、予想に違わず両チームが仕掛け合い、ゴール前のシーンが多い展開になった。
 
 15分に柏が中央を崩して先制点を挙げたが、後半になると川崎が3バックシステムへ変え、攻撃に比重を置いたことで、柏を押し込む場面が増えた。ただ、柏は前節の横浜戦同様、桐畑を中心に守備陣が粘り強い守備を見せ、川崎の攻撃に耐えながらカウンターを繰り出していく。
 
 その川崎の猛攻を柏が最後まで耐え抜き、2試合連続の無失点勝利を挙げるとともに、今季初の連勝を飾った。
 
【J1 PHOTOハイライト】2ndステージ・3節
 
【チーム採点・寸評】
柏 6.5
川崎の攻撃に押し込まれる時間帯も長く、ボールを保持する展開は少なかったが、それでも先制点を奪ったのは見事に中央を崩した形だった。守備でもチーム全体が集中高く耐え抜き、今季初の連勝を飾った。
 
川崎 6
途中までは互いに攻め合う展開のなか、後半は柏を守備に釘付けにした。しかし相手GKのファインセーブもあってゴールだけが遠く、決定的なチャンスも多かったためフィニッシュでの冷静さがもう少し欲しかった。
 
【柏|採点・寸評】
GK
1 桐畑和繁 7
ビルドアップの面では不安定なプレーも見られたが、好セーブを連発してチームの完封勝利に貢献した。また、コーチングの面でも守備陣に頻繁に声をかけ続け、守勢のチームをまとめ上げる。
 
DF
27 キム・チャンス 6
後半は川崎のシステム変更によりマークが中途半端になり、小宮山と田坂の対応に苦戦したが、それでも守備では破綻なく安定。あとはクリスティアーノとの連係をもう少し高めればサイドで好機を増やせる。
 
4 鈴木大輔 6.5
柏の守備の中心として桐畑とともに大車輪の活躍。バイタルエリアのスペースを使われても最後の砦として撥ね返し、川崎の攻撃の前に壁として立ちはだかっていた。
 
13 エドゥアルド 6
ピンチでは身体を張ってシュートをブロックするなど果敢な守備が光った。守備や空中戦では好プレーが目立ったため、ビルドアップをもう少し丁寧にできていれば、柏が押し返す時間も増えたはず。
 
22 輪湖直樹 6
飛び込んでかわされる軽い守備が見られ、連係面の関係で背後を取られてサイドを破られる場面が多かった。鈴木、エドゥアルド、桐畑が食い止めてくれたが、ピンチを広げる前に対応したい。
 
MF
30 クリスティアーノ 6
パワフルな突破はカウンターの起点として利いていたが、追加点を挙げられる絶好のチャンスでも持ちすぎたり、味方へパスする機会を逸したりするなど、流れを失った感あり。
 
25 小林祐介 6.5
持ち前の守備力の高さを活かし、高い位置からの守備が利いていた。何度かショートカウンターの起点として存在感を発揮。攻撃では決勝ゴールをアシストした。
 
8 茨田陽生 6
川崎の前線からのプレスをいなし、効果的な縦パスを前線に入れる。ただ、能力を考えればもっとその数を増やし、押し込まれた後半は劣勢を押し返せるだけのゲームコントロールができればなお良かった。
 
7 大谷秀和 6.5
川崎の2シャドーに対する果敢なチャレンジと、奪えない時はチームをコントロールしてリトリートさせる。変わらずクレバーなプレーで、チームを1-0で逃げ切らせる原動力に。
 
FW
9 工藤壮人 6.5
ファーストチャンスの決定機を外したが、15分には絶妙の飛び出しで2試合連続決勝弾を挙げる。後半は攻撃面では前線で孤立したが、前からの献身的なチェイシングが光った。
 
15 武富孝介 6
間でパスを受ける場面や、カウンター時のフリーランニングなど出来自体は悪くはなかったが、味方からパスが出てこなかったのは気の毒だった。
 
交代出場
MF
26 太田徹郎 5.5
流れが悪いなかでの投入も劇的な変化はなく、あまり存在感を発揮できず。カウンターの好機では最後のパスが雑で逆に川崎のカウンターを許す一因を作っていた。
 
MF
28 栗澤僚一 6
押し込まれた時間帯に登場。ダブルボランチに変えたことも影響したが、巧みにスペースを消して川崎の攻撃を封じるフィルターとなる。
 
MF
17 秋野央樹 -
大谷が足をつらせたため、短い時間だったが急きょ出場。難しい状況にも動ずることなく、与えられた守備のタスクをこなした。
 
監督
吉田達磨 6.5
主導権を握った時間帯が少なく、悔しさが残るコメントを発するも、守勢に回ったチームをマネジメントし、破綻の芽が窺えた箇所に交代選手を送り込んで傷口を広げずに逃げ切った。
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