引退報告の連絡をした際、長谷部から掛けられた言葉とは?
花道を通ってピッチを去る時も、引退セレモニーでスピーチをしている時も、さすがに涙を隠し切れなかった。それでも、試合後のオンライン会見に登壇した田中は、晴れやかな表情をしていた。
「100パーセントは出せたと思います」
前を真っ直ぐに見つめながら、現役最後の30分間を田中はそう振り返った。
その会見では、浦和レッズで切磋琢磨してきた盟友・長谷部誠とのエピソードを明かした。今もドイツで現役を続ける元日本代表キャプテンへ、引退報告の連絡をした際、長谷部から掛けられた言葉が印象に残っているという。
「100パーセントは出せたと思います」
前を真っ直ぐに見つめながら、現役最後の30分間を田中はそう振り返った。
その会見では、浦和レッズで切磋琢磨してきた盟友・長谷部誠とのエピソードを明かした。今もドイツで現役を続ける元日本代表キャプテンへ、引退報告の連絡をした際、長谷部から掛けられた言葉が印象に残っているという。
「ハセは冗談で言っていると思いますが、『やっと達也が(現役を)やめたから、オレも自分で決められるわ』と言っていました」
浦和でチームメートだった当時から「常にライバル関係」(田中)であることを意識してきたという長谷部との関係性。
“アイツが先に現役をやめると言い出すまではやめられない”。
日本とドイツ。二人は遠く離れていても、常にお互いを意識し、認め合ってきた。そうした長谷部の存在も、田中が息長く現役を続けられる原動力だった。
「ハセはいつも僕のことを気にかけてくれていました。こうして現役引退を発表したことで、僕の肩の荷も下りたなと思います。これからはハセがドイツで頑張っている姿を応援します」
長谷部よりも先にスパイクを脱ぐ決断をした田中。「ハセはドイツでやれるだけ頑張れ」と伝えたという田中の意思は、長谷部の心に、確かに刻まれたに違いない。
取材・文●郡司 聡(フリーライター)
浦和でチームメートだった当時から「常にライバル関係」(田中)であることを意識してきたという長谷部との関係性。
“アイツが先に現役をやめると言い出すまではやめられない”。
日本とドイツ。二人は遠く離れていても、常にお互いを意識し、認め合ってきた。そうした長谷部の存在も、田中が息長く現役を続けられる原動力だった。
「ハセはいつも僕のことを気にかけてくれていました。こうして現役引退を発表したことで、僕の肩の荷も下りたなと思います。これからはハセがドイツで頑張っている姿を応援します」
長谷部よりも先にスパイクを脱ぐ決断をした田中。「ハセはドイツでやれるだけ頑張れ」と伝えたという田中の意思は、長谷部の心に、確かに刻まれたに違いない。
取材・文●郡司 聡(フリーライター)