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「今のままだったら通用しない…」選手権、最後の椅子を掴めなかった守護神は、なぜ厳しいプロの道を選んだのか?

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2021年12月06日

「大学で4年間かけて技術と経験を磨くという選択肢もあったが…」

ハーフタイムにはベンチに引き上げる前にチームメイトとキックの感触を確かめていた。写真:安藤隆人

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 その一方で彼は未来への決意が固まっている。技術的に未熟だからこそ、彼は敢えてプロを選んだという。

「高卒プロではなく、大学で4年間をかけて技術と経験を磨いてそこからプロになるという選択肢もありました。でも、プロというより厳しい環境に飛び込んで、1日1日を大切にして自分を成長させることが重要だと思いました。もちろん、今のままだったら全然通用しないのは自分でも分かっています。だからこそ、通用する自分になるように努力する、プロの世界で揉まれていくことを選択しました。そうしないといつまでも自分の殻を破れないというか、自分が目標としているところに到達しないと思っています」
 
 全ては自分次第。自分が考えて下した決断を信じて、前に進むのみ。
「この選択を是とするか非とするかは、僕次第だと思っています」

 信念を持っている人間は強い。印象的だったのは、決勝のハーフタイムでレギュラーの選手たちがロッカールームに引き上げる中、彼だけがピッチに少し残ってベンチメンバーとロングボールを入念に蹴っていた。理由は「前半、キックの調子が良くなかったので、ここでもう一度しっかり蹴っておきたかった」から。そういう自己判断がきちんとできる選手であるからこそ、彼の言葉には説得力がある。

 悔しさと足りなさを痛感した谷口は、多くの思いと希望を抱えて、次なるステージへ羽ばたいていく。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
 
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