徹底的にサイドを攻略して「浦和対策」を打ち破る。
当然ながら、ボールを一度中央に収めて、相手守備陣を食い付かせたほうが、サイドの選手はより生きるだろう。しかし、オフ・ザ・ボールの連動性を武器に、同サイドから同サイドへというボールの動きによって相手のブロックを崩す形が見られたのは、この松本戦における大きな収穫のひとつだった。
そして相手がサイドをより強く警戒すれば、中央を攻略するチャンスも広がる。同時に相手を押し込むことによってカウンターから失点するリスクを減らし、後方からの攻撃参加を促すことも可能だ。サイドを制圧することで、より強く、より魅力的な浦和のサッカーを作り出していくことができる。
武藤も「研究して守ってくる相手に対し、柔軟に対応ができている。そうやって勝ってきたことも自信になっている」と、チームと自身が好循環に乗っていることに手応えを感じている。
リーグ戦でのふた桁ゴールまで、あと1点に迫った。「ふた桁ゴールを取れば、さらに評価されるはず。しっかり取りたいし、さらに上も見ている」と、ここで満足する気配など微塵もない。
年代別代表の経験もなく、移籍1年目の今シーズンに大ブレイクを果たしている男は、8月の東アジアカップの日本代表予備登録メンバー50人に名を連ねるまでに成長した。果たして、この上昇曲線はどこまで続くのか。「浦和の19番」のサクセスストーリーは、まだまだ終わらない。
取材・文:轡田哲朗
そして相手がサイドをより強く警戒すれば、中央を攻略するチャンスも広がる。同時に相手を押し込むことによってカウンターから失点するリスクを減らし、後方からの攻撃参加を促すことも可能だ。サイドを制圧することで、より強く、より魅力的な浦和のサッカーを作り出していくことができる。
武藤も「研究して守ってくる相手に対し、柔軟に対応ができている。そうやって勝ってきたことも自信になっている」と、チームと自身が好循環に乗っていることに手応えを感じている。
リーグ戦でのふた桁ゴールまで、あと1点に迫った。「ふた桁ゴールを取れば、さらに評価されるはず。しっかり取りたいし、さらに上も見ている」と、ここで満足する気配など微塵もない。
年代別代表の経験もなく、移籍1年目の今シーズンに大ブレイクを果たしている男は、8月の東アジアカップの日本代表予備登録メンバー50人に名を連ねるまでに成長した。果たして、この上昇曲線はどこまで続くのか。「浦和の19番」のサクセスストーリーは、まだまだ終わらない。
取材・文:轡田哲朗