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【現地発】東京五輪世代に勢いも、必要だったW杯経験者たちの言動…だから長友、大迫は重要視される

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2021年11月19日

前回予選ではベテランを呼び戻して成功した例も。若手とベテランをうまく使いながらチーム全体の底上げを図っていく形がベターだ

 こうした立ち振る舞いは東京五輪世代にはできない。久保建英(マジョルカ)のように日本人離れしたメンタリティを持ち合わせた若者もいるのは事実だが、弱冠20歳の人間にチーム統率役を託すのはやはり難しい。この先もチームは数々の修羅場に直面すると想定されるだけに、若手とベテランをうまく使いながらチーム全体の底上げを図っていく形がベターだ。
 
 そうやってお互いが刺激し合いながら、森保体制発足時からの重要テーマである世代交代を推し進め、1年後のカタールW杯では東京五輪世代が中核を担える状態になれば理想的。森保監督にはそのようなチームマネージメントを強く求めたい。

 もちろん、より年齢が高い選手でも日本代表のプラスになるという確信が持てる人材がいれば、抜擢の余地は残しておいた方がいい。例えば、35歳の岡崎慎司(カルタヘナ)などは、イザという時に大迫の代役を十分こなせるだけのレベルを維持している。東京五輪世代には上田綺世(鹿島)という後継者候補がいるものの、絶対に勝たなければいけないという状況に再び直面した際には、判断材料のひとつに岡崎という選択肢があってもいい。

 ロシアW杯最終予選を指揮したヴァイッド・ハリルホジッチ監督(現モロッコ代表)も2017年3月のUAEとの大一番(アルアイン)で、当時34歳の川島永嗣(ストラスブール)と今野泰幸(磐田)を呼び戻し、宿敵を撃破することに成功した。その時の川島は好セーブを連発し、今野も値千金の追加点をゲット。「スーパー今ちゃん」と香川真司(PAOK)らに絶賛された。そういうベテランの使い方は今後も考えられるのだ。

 いずれにせよ、2019年アジアカップ準優勝メンバーへの強いこだわりを捨て、選手起用の幅を広げていくことが肝要だ。既存戦力への依存状態が崩れてきたことを前向きに捉え、2022年カタールW杯イヤーには、もっと多様な戦い方のできる日本代表が見られることを期待したい。森保監督にはベストな方向性をしっかりと見極め、遂行していく力を今一度、磨いてほしいものである。

取材・文●元川悦子(フリーライター)
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