「もっと喜べと言われます」湘南ルーキーMF平岡大陽は、なぜ点を獲っても喜ばない?

カテゴリ:Jリーグ

佐藤亮太

2021年11月14日

「周りの人から『もっと喜べ』と言われます」という平岡。笑顔を見せないワケは

喜びを爆発させることはないが、内に秘めた闘志でチームを鼓舞する。写真:徳原隆元

画像を見る

 中学時代、セレッソ大阪U‐15に所属したが、昇格できず、大阪の強豪・履正社高に進学した。聞けば、長く起用されなかったそうだが、「自分に自信がなかったので、コツコツやってきました」との言葉通り、レギュラーを掴み、そしてプロへの道をみずから拓いた。
 
「自分は恵まれている」と話す平岡だが、一方、周囲からよく言われることがあるという。

「湘南に内定が決まった時も、ゴールを決めたときも周りの人から『もっと喜べ』と言われます。自分は慎重に次を見据えるというか……。ひとつの壁を越えてしまえば、もう終わったことだと考えます。その先にあるもうひとつの壁に、慎重になったり、不安になったりします。慎重という面では良いかもしれませんが、逆に高卒1年目は『俺はできる』と野心をもっている選手が多いですが、僕は違って、変わっているというか普通です」

 エリートでないからこそ、足もとを見つつ、それでいて遠くを見つめながら、一喜一憂せず、虚勢を張ってみずからを大きく見せることもせず、自分と向かい合った。

 しっかり地に足をつけ、ここまで歩んできた平岡。その歩みはこれからもずっと続くだろう。

 リーグは残り3試合。湘南は勝点33の15位だが、現在、19位の仙台、そして勝点3差の17位・徳島との直接対決がある。

 ひりつく修羅場を勝ち抜き、湘南の残留が決まった時、平岡大陽に満面の笑みが浮かぶことだろう。

取材・文●佐藤亮太(フリーライター)
【関連記事】
「信じられない経験をした」F・トーレスが日本時代を回想!「だから1年しか滞在しなかった…」
涙の逆転ゴール… 降格圏脱出の湘南、MF山田直輝が試合後に目を潤ませた2つのワケとは?
湘南、大一番の逆転劇に男泣き! 山田直輝が亡き祖母に捧げる決勝弾で号泣… 失点に絡んだ石原広教は勝利に涙止まらず
現役J指揮官が前代未聞の大学チーム指揮へ…流経大、12年ぶりリーグ制覇と復活の裏にある曺貴裁の存在
全都道府県の出場校一覧はこちら!【第100回選手権】

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ