「周りの人から『もっと喜べ』と言われます」という平岡。笑顔を見せないワケは
中学時代、セレッソ大阪U‐15に所属したが、昇格できず、大阪の強豪・履正社高に進学した。聞けば、長く起用されなかったそうだが、「自分に自信がなかったので、コツコツやってきました」との言葉通り、レギュラーを掴み、そしてプロへの道をみずから拓いた。
「自分は恵まれている」と話す平岡だが、一方、周囲からよく言われることがあるという。
「湘南に内定が決まった時も、ゴールを決めたときも周りの人から『もっと喜べ』と言われます。自分は慎重に次を見据えるというか……。ひとつの壁を越えてしまえば、もう終わったことだと考えます。その先にあるもうひとつの壁に、慎重になったり、不安になったりします。慎重という面では良いかもしれませんが、逆に高卒1年目は『俺はできる』と野心をもっている選手が多いですが、僕は違って、変わっているというか普通です」
エリートでないからこそ、足もとを見つつ、それでいて遠くを見つめながら、一喜一憂せず、虚勢を張ってみずからを大きく見せることもせず、自分と向かい合った。
しっかり地に足をつけ、ここまで歩んできた平岡。その歩みはこれからもずっと続くだろう。
リーグは残り3試合。湘南は勝点33の15位だが、現在、19位の仙台、そして勝点3差の17位・徳島との直接対決がある。
ひりつく修羅場を勝ち抜き、湘南の残留が決まった時、平岡大陽に満面の笑みが浮かぶことだろう。
取材・文●佐藤亮太(フリーライター)
「湘南に内定が決まった時も、ゴールを決めたときも周りの人から『もっと喜べ』と言われます。自分は慎重に次を見据えるというか……。ひとつの壁を越えてしまえば、もう終わったことだと考えます。その先にあるもうひとつの壁に、慎重になったり、不安になったりします。慎重という面では良いかもしれませんが、逆に高卒1年目は『俺はできる』と野心をもっている選手が多いですが、僕は違って、変わっているというか普通です」
エリートでないからこそ、足もとを見つつ、それでいて遠くを見つめながら、一喜一憂せず、虚勢を張ってみずからを大きく見せることもせず、自分と向かい合った。
しっかり地に足をつけ、ここまで歩んできた平岡。その歩みはこれからもずっと続くだろう。
リーグは残り3試合。湘南は勝点33の15位だが、現在、19位の仙台、そして勝点3差の17位・徳島との直接対決がある。
ひりつく修羅場を勝ち抜き、湘南の残留が決まった時、平岡大陽に満面の笑みが浮かぶことだろう。
取材・文●佐藤亮太(フリーライター)