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「基準はあくまで青森山田」2年ぶりの選手権出場を決めた静岡学園、惨敗を糧に魅惑のスタイル+守備力向上で夏のリベンジへ!

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2021年11月14日

総体で青森山田に惨敗し「守備をあまりやってきませんでしたが…」

プロ内定3名を擁する静岡学園。高い個人技を主体とするサッカーは健在で、さらに守備力にも磨きをかけた。写真:安藤隆人

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「青森山田に0-4で惨敗してから、大きく意識が変わった」(古川)

 インターハイでは準決勝で青森山田に完膚なきまでに叩きのめされた。この試合後に川口監督が「今年はこれまで守備をあまりやってきませんでしたが、この試合で上に行くためには絶対に必要だと思った。奪われてからの切り替えの速さ、奪い切る力、青森山田さんに強烈に教えてもらいました」と口にしたように、「選手権で青森山田にリベンジして日本一」という明確な目標がチームに生まれたことが、彼らの飛躍的な成長のきっかけとなった。
 
「青森山田は圧が凄すぎて、もう圧倒されてしまった。今日の試合前に『(青森山田戦とは)逆に僕らが相手を守備で圧倒しよう』と話していました。実際に後ろから見ていて、守備の強度がこれまでで一番良かったです」(GK生嶋)

 まずは難関の静岡県予選を制することができたが、当然彼らの目的が完全に果たせたわけではない。試合後の選手たちのコメントは異口同音だった。

「狙うは日本一。もう一度青森山田と戦いたい」(伊東)
「静岡を突破できましたが、これから青森山田へのリベンジ、優勝という目標が残っていますので、それに向けてもっと力を磨きたい」(古川)
「僕らの基準はあくまで青森山田にある。あのプレスの中でも出せる技術をもっと身につけたい」(生嶋)

 彼らはまだリベンジに向けてのスタートラインに立ったに過ぎない。この自覚がある限り、彼らの成長曲線はまだ伸びていくだろう。そこに大きな期待を抱いている川口監督は最後にこう力強く口にした。

「青森山田さんと戦いたい。でもそのためにはもう1ランク上を目指さないといけない。まだまだ伸び代は十分にあるチームだからこそ、もう1ランク、2ランクレベルを上げて選手権にチームを完成させることが目標です」

 2年前の選手権以上に観客を魅了しながら、リベンジと3度目の日本一を達成するために。冒頭の古川の言葉が現実となるように、彼らは前進する足を止めることはない。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
 
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