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強豪・大津に186cmの1年生ボランチが台頭!ブレイクの予感漂う有望株が“松木玖生”の再現を目指す

カテゴリ:高校・ユース・その他

松尾祐希

2021年11月10日

1年生ながら入学当初からトップチームに帯同し、夏のインターハイにも出場

186cmの高さと技術の確かさを併せ持つボランチ。大津の1年生ボランチ碇に注目だ。写真:松尾祐希

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“育成の大津”に面白い逸材が現われた。碇明日麻、16歳。高校1年生とは思えない186cmの高さと技術力の高さを持ち合わせる中盤のオールラウンダーで、右肩上がりで成長を続けている。

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 現在は主にボランチやトップ下の位置で起用され、パスセンスや推進力を発揮。サイズに恵まれた選手にありがちな“動けない”選手ではないのも魅力で、「自分の持ち味はゴールを奪うプレー」と機動力を活かした得点力にも自信を持っている。

 1年生ながら入学当初からトップチームに帯同し、夏のインターハイにも出場。途中出場が多かったが、ピッチではポテンシャルの高さを随所に発揮していた。

 成長著しい有望株に平岡総監督も「面白い」と期待を懸け、チームを率いる山城朋大監督も碇の魅力をこう話す。

「身長の割にできるプレーが多い。もっとできるはずだし、動きが硬いところもまだあるけど、いろんなポジションができるので、中盤の底で起用すれば、キャプテンの森田(大智・3年)を1つ前のポジションに置ける。身長もあるのでヘディングも得意。小林(俊瑛・2年)よりも強いかもしれないので、セットプレーでも脅威になれるのは大きい」

 キャプテンでU-18日本代表候補の森田を本来のボランチではなく、サイドハーフで起用できるなど、碇の台頭はチームにとってもプラスになっている。実際に今予選では怪我で離脱しているFW上塚蓮(3年)の代わりに背番号8を背負い、レギュラーとしてプレー。慶誠との準決勝(8○0)はトップ下でキックオフを迎えたが、前半途中からは森田がサイドハーフに入り、自身はボランチの位置に入ってゲームを作る役割を託された。「ゴールが取れなくて悔しい」と本人は唇を噛んだが、ボール回しの中心を担いながら、3列目からゴール前に入る推進力を見せ、チームの勝利に貢献した。

 ブレイクの予感を漂わせる碇だが、改善しなければならない課題もある。それがボールを奪うプレーだという。

「寄せる時の間合いや足の出し方もまだまだ。夏に和倉ユース大会で青森山田と対戦し、球際で強さの違いを見せつけられた。あそこまでやらないと全国制覇できないと実感したので、奪い切ることができれば、上のステージに行ける可能性が広がると思う」
 
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