――岡崎が去ったマインツには、武藤が加入しました。彼の挑戦は、どう見ていますか？
 
ブンデス担当：サイドは必ずしも補強ポイントではなかったんです。駒はそれなりに揃っているから。
 
　ただ、点が取れるサイドアタッカーはいなかったので、得点力という持ち味を発揮できればチャンスはあるでしょう。
 
――武藤は何ゴールくらいいけそうですか？
 
ブンデス担当：８ゴール？（笑）
 
――岡崎と同数ですか（笑）。
 
ブンデス担当：岡崎の離脱は痛いと思うんです、マインツにとって。武藤がその分を補ってくれたらという期待はあるでしょう。
 
セリエA担当：武藤の移籍については、ちょっとした秘話があって。実は僕、４月にマインツに行ったんだ。プライベートの旅行だったんだけど、知り合いに誘われて練習場に足を運び、シュミット監督と話す機会があって。
 
　そこで逆に“取材”されて、「武藤はどんな選手だ？」って監督に訊かれたんだよね。
 
ブンデス担当：で、どう答えたんですか？
 
セリエA担当：速いし、強いし、ブンデスでも通用するかもね、と。その数日後だよ、正式オファーのニュースが出て、本当に移籍が決まった！
 
――ワールドサッカーダイジェストが太鼓判を押したわけですね（笑）。凄い！
 
セリエA担当：いやいや（笑）。
 
　冗談はともかく、マインツはアットホームなクラブで、スタッフも良い人ばかり。理想的な環境だと思う。
 
　そうそう、広報の女性が『コアラのマーチ』が好きだって言ってたから、武藤も持参したら喜ばれるはず（笑）。