現地時間10月16日に行なわれたベルギー・リーグ第11節ユニオン・サン＝ジロワーズ対シラン戦で、MF三笘薫は後半から出場し、ハットトリックを達成。数的不利の状況をものともせずに、チームの逆転勝利（４-２）の立役者となった。

　この活躍に、試合後の会見に出席したフェリーチェ・マッツ監督は「今日は彼の活躍を全員が目の当たりにした。彼が一流であることの何よりの証明だ」と日本人アタッカーを称えたと現地局『RTBF』が伝えている。

　また、現地記者に「ミトマの今後の起用法に変化はあるか？先発を望む声も多い」と問われると、このように返答したという。

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「マスコミとサポーターが、彼が先発することを期待していたことは重々承知している。そして、今日はそれが正しかったと確信できる出来事となっただろう。彼は言葉もまだ話せないし、完全な適応には時間がかかる。だが、彼はポジティブだったよ。ベンチスタートであることに失望していなかったし、与えられた時間で結果を残すという意志があった」

　そして、日本代表に選出される可能性についても言及した。

「私は彼に（代表選出を）望んでいる。三笘にはクオリティがあり、とても勤勉な選手だ。"真珠"と呼ばれる？ そうだ、彼にはそうなってほしいし、彼が報われるのを見るのは嬉しい。日本代表の監督を納得させたと信じているよ」

　三笘は東京五輪代表に選出されたものの、A代表にはまだ招集されていない。だが、森保一監督も期待しているはずで、今回の活躍は何よりのインパクトとなったはずだ。

　11月にはカタール・ワールドカップのアジア最終予選のアウェー２連戦（ベトナム、オマーン）が控えている。左サイドの貴重な戦力として、24歳のアタッカーの招集は叶うだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部