【大宮】スマートさより、首位にふさわしい絶対的な強さを

カテゴリ:Jリーグ

古田土恵介(サッカーダイジェスト)

2015年06月30日

チームとしてどこを目指しているのかを、見つめ直すべき敗戦。

今季J2で戦っている意味を思い出し、修正点を洗い出さなければズルズルと引き込まれる可能性も孕んでいる敗戦だった。次節に期待したい。(C) J.LEAGUE PHOTOS

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 余裕か油断か、フワッとした入りのように見えた。
 
 6月28日に行なわれた東京V戦の開始4分、横山のパスに反応した渡部が相手DFとの競り合いから抜け出して決定的なシーンを早々と作り出した。並走するムルジャにパスは通ったが、シュートは素晴らしいタイミングでコースを防いだ相手GKに阻まれてしまう。10分にはカルリーニョスのクロスに横谷がフリーで合わせるが、枠を大きく外れてしまった。
 
 結局、前半に大宮が放ったシュートはこの2本だけだった。そして、2本目のシュートがゴールネットを揺らすことなくピッチ外に出た数分後に、冒頭の言葉を取材ノートに書き殴っている。
 
 その「なんとなく」といった空気感は、失点という形で顕在化してしまった。「効果的なポジショニングができず、相手の激しいプレッシャーに負けるような形で上手くボールが回せなかった」(横谷)展開のまま迎えた28分、泉澤の力ないバックパスがかっさらわれ、一気にシュートまで持って行かれる。GK加藤が弾き出すも、その先には相手選手が走り込んでいた。
 
 ついに、今季の総失点数がふた桁に乗ってしまう。先制点を許したのは14節・磐田戦以来、約1か月半ぶりだ。
 
 だが、彼らはエンジンをかけようとはしなかった。先制点を許した時間帯が早かったこともあるのだろうが、少なくとも記者席から試合を眺めていて、ゲーム序盤に感じた「フワッとした」雰囲気は消えておらず、むしろ、東京Vの必死さがさらに増しただけだった。
 
「狙われているところにパスを出しても、今日の試合まではボールが通っていた。だけど、そこの場面で引っ掛けられてしまったので……」(和田)。プレスに屈するように、危険地帯への勇気を伴ったパスは本数が減り、右から左へ、スピード感のない大宮のパスが回る。

 東京Vは前線から猛然とプレスをかける。サボらずに、どの局面でも選手の数が多い。そんなアグレッシブな相手に、大宮は「らしくない」スマートさを見せつけようとしているのか――。
 
 61分に喫した2失点目もミス絡みだった。今まで幾度となくチームのピンチを救ってきた加藤が目測を誤って、狙いとは違うであろうアーリークロスがゴールへ吸い込まれていった。
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