現地時間９月12日に行なわれたセリエＡ第３節で、ミランはラツィオをホームで対戦し、２-０と快勝を収めた。この一戦で眩い光を放ったのが、帰ってきたズラタン・イブラヒモビッチだ。

　ミランの大エースは古巣復帰２年目の昨シーズン、チームトップのリーグ戦15ゴールを挙げるなど、自慢の決定力を存分に発揮した。しかし、怪我や新型コロナウイスの感染もあり、稼働は約半分に留まり、ラスト３試合も膝の痛みにより欠場。３月に５年ぶりのスウェーデン代表復帰を果たし、参戦に期待が高まっていたEUROも欠場を余儀なくされ、６月には手術も行なっていた。

　そんなイブラヒモビッチが昨年５月のユベントス戦以来、およそ４か月ぶりにピッチに立ったのは、１点リードで迎えた60分だった。すると、そのわずか７分後、衰え知らずの男はさっそく結果を残す。

　左サイドでボールを持ったアンテ・レビッチが一気にゴール前まで持ち上がり、中央へラストパス。これにフリーで反応したイブラヒモビッチは右足で押し込み、鮮やかにネットを揺らして見せたのだ。待ちわびた瞬間に、本拠地サン・シーロは大歓声に包まれた。

【動画】抜群の得点力はいまだ健在！出場からわずか７分、イブラの復帰弾（１分57秒～）
 

　現地紙『Tuttosport』によれば、復帰を価値ある一発で自ら祝った39歳に対し、ステーファノ・ピオーリ監督は試合後、「彼は４か月間、試合に出ていないんだ。才能はもちろんのこと、彼には情熱と信じられないほどの炎が内に秘められている。彼を見ていると、歳月の流れを感じないよ」と、手放しで称賛した。

　また、イブラヒモビッチ本人もSNSに手術痕のある膝と、得点を奪った直後の自らの写真と共に、「1) 19 / 06 / 2021、2) 12 / 09 / 2021」と、手術とカムバックをした２つの日付を並べ、喜びを表現した。

【画像】イブラの生々しい手術跡＆ゴール直後の渾身のガッツポーズ！

　これにはファンからも「イブラカッコ良すぎる」「王の帰還」「これが真のプロか」「この人の回復力はどうなってるんだ」「彼にとって40年はただの数字だ」といった感嘆の声が続々と集まっている。

　これでミランは開幕３連勝を達成。好調なチームのなかで、来月に40歳となるスーパースターはゴール量産となるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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