ケルン
2014-15シーズン成績：12位（９勝13分け12敗／34得点・40失点）
 
　最終ラインの柱であるヴィンマーが退団。その後釜候補としてU－21欧州選手権に参戦中のドイツ人CB、ハインツを手中に収めた。
 
　しかし、対人能力はともかく、フィードセンスを含めた総合力で前任者への見劣りは否めず、すんなり穴が埋まるかは未知数だ。ディナモ・モスクワのブラジル人CBドグラスとの交渉中で、フランクフルトのサンブラーノも獲得リストに挙がっているのは偶然ではない。
 
　一方、ブレーメンに得点源のウジャーを引き抜かれたCFは、過去2シーズンで19得点を挙げているホッフェンハイムのモデストを補填した。
 
　ただ、クラブ関係者に聞いた話では「首脳陣の大迫への期待はかなり大きい」らしく、昨シーズンは尻上がりだったこの日本代表が新エースとなる可能性は十分だ。
 
　長澤が左サイドのレギュラーに定着しつつある２列目は、冬に引き続き、崩しの局面に創造性を注入できるタレントを物色中。
 
　ドイツでのプレー経験があり、ブラジル代表歴を持つ左利きのC・エドゥアルド（現ルビン・カザン＝RUS）が新戦力候補に挙がる。このトップ下を引き抜ければ、新シーズンはふたたび１トップが基本となるか。
 
　大迫と長澤の両日本人にとっては、ほぼ確実に加わるはずの即戦力のアタッカーとの連携構築が飛躍の鍵を握るだろう。
 
≪今オフの移籍≫
［IN］
DFハインツ（←カイザースラウテルン＝２部）
FWモデスト（←ホッフェンハイム）
FWツォラー（←カイザースラウテルン＝２部）◆
［OUT］
DFヴィンマー（→トッテナム＝ENG）
MFマトゥシュチク（→ブラウンシュバイク＝２部）
FWヘルメス（引退）
FWウジャー（→ブレーメン）
FWブレーカー（→デュイスブルク＝２部）
FWデイベルソン（→ベレネンセス＝POR）◆
◆＝レンタルバック
 
文：遠藤孝輔